移転のお知らせ
2003年8月28日ここ「Diary Note」の余りにも頻繁なトラブルに少々呆れてしまったのもあって、先日ついに日記が書込めなくなったのを機に移転することにしました。
僅か半年ばかりでしたが、お世話になりました>特に相互リンクしてくださった方々。
半年分の日記は、消されない限りはこちらから消す予定はありません。
移転先はこちら:
http://d.hatena.ne.jp/hyperdream/
僅か半年ばかりでしたが、お世話になりました>特に相互リンクしてくださった方々。
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土佐くろしお鉄道「ごめん・なはり線」
2003年8月15日★昨日に引き続き、妹夫婦宅に世話になる。
★土佐くろしお鉄道「ごめん・なはり線」と、土佐電気軌道・後免町〜はりまや橋とはりまや橋〜桟橋通五丁目に乗車。無論、これは単独行である。これで一応、四国の鉄道は完乗となる。まだそんなことをやってるのかと言われそうだが、「鉄道マニア」としてではなく、知らない土地を見たいという願望から出ただけの所業である。
ごめん・なはり線は、アンパンマンで知られるやなせたかし氏のデザインによるキャラクターが各駅に割り当てられており、なかなかユニークで楽しい。高架線から見下ろす海の風景も美しい。ただ、乗客のマナーだけは感心しなかったかと。
★土佐くろしお鉄道「ごめん・なはり線」と、土佐電気軌道・後免町〜はりまや橋とはりまや橋〜桟橋通五丁目に乗車。無論、これは単独行である。これで一応、四国の鉄道は完乗となる。まだそんなことをやってるのかと言われそうだが、「鉄道マニア」としてではなく、知らない土地を見たいという願望から出ただけの所業である。
ごめん・なはり線は、アンパンマンで知られるやなせたかし氏のデザインによるキャラクターが各駅に割り当てられており、なかなかユニークで楽しい。高架線から見下ろす海の風景も美しい。ただ、乗客のマナーだけは感心しなかったかと。
高知(1)
2003年8月14日★昨夜から降り始めた雨は、大雨の様相を呈している。それでもせっかくここまで来たのだから、少し散策してみることにする。まずは「風見鯨」の写真を撮ってから、中岡慎太郎像の脇から展望台に上り、降りてきて海岸線沿いの乱礁遊歩道を歩く。灌頂ヶ浜、子授け岩、月見ガ浜、目洗いの池、弘法大師行水の池、ヒシャゴ巌など見て最後まで遊歩道を歩くと所要時間40分。遊歩道入口の「1000mの遊歩道」というのは大嘘であった。帰りは大雨の中を車道を歩き、弘法大師が修業したという御厨人窟神明窟を眺めてから戻る。撥水ズボンを穿いているとは言え、既にズタボロである。
室戸スカイラインを登り、24番札所・最御崎寺へ。寺そのものよりも境内にあった鐘石(叩くと鐘のように響く石)に興味を惹かれる。この寺にはYHが併設されていて、他の寺同様に「如何にも宿坊」的なYHかと思っていたのだが、逆に宿坊の造りの方が典型的なYH風になっていた。あれなら普通の人が普通のYHだと思って使っても特に違和感は無かろうと思う。25番津照寺、26番金剛頂寺も難なくクリア。
高知県最難関と言われる27番神峯寺へ。山道への道を行こうとしたところ、入口付近の茶店の人が「道路崩落で車両全面通行止めです」と言う。行く手だては3つあって、一つは「片道2時間を歩いて行く」こと。これは大雨を勘案すると正直避けたいところである。2つ目は「タクシーをチャーターして裏山を越えて行く」ルートだが、遍路そのものを目的としている訳ではない私がここまでの投資をする必要は無い。3つ目は「道路が復旧する9/15まで待つ」手だそうで、結局は手詰まりなのであった。止む無くここは諦めることとする。
28番大日寺では奥の院に湧いている水が美味しかったことしか印象に無く、29番国分寺、30番善楽寺は既に印象にも残っていない。31番竹林寺は五台山なる山にある寺で、寺に隣接して牧野植物園がある。寺見物もそこそこに植物園見学に走ってしまった私は、やはり巡礼なぞは向かないのだなと思う。この植物園はかなりの面積があり、夏の今はタカサゴユリぐらいしか咲いていなかったが、春や秋に訪ねるともっと様々な花が咲いていて良さそうである。冬場に訪ねると、県指定天然記念物のヤッコソウが見られるそうである。これは是非見てみたいと思う。
今夜は高知市内に住んでいる妹夫婦宅に世話になる。1歳になって間も無い姪っ娘がなかなか元気である。
室戸スカイラインを登り、24番札所・最御崎寺へ。寺そのものよりも境内にあった鐘石(叩くと鐘のように響く石)に興味を惹かれる。この寺にはYHが併設されていて、他の寺同様に「如何にも宿坊」的なYHかと思っていたのだが、逆に宿坊の造りの方が典型的なYH風になっていた。あれなら普通の人が普通のYHだと思って使っても特に違和感は無かろうと思う。25番津照寺、26番金剛頂寺も難なくクリア。
高知県最難関と言われる27番神峯寺へ。山道への道を行こうとしたところ、入口付近の茶店の人が「道路崩落で車両全面通行止めです」と言う。行く手だては3つあって、一つは「片道2時間を歩いて行く」こと。これは大雨を勘案すると正直避けたいところである。2つ目は「タクシーをチャーターして裏山を越えて行く」ルートだが、遍路そのものを目的としている訳ではない私がここまでの投資をする必要は無い。3つ目は「道路が復旧する9/15まで待つ」手だそうで、結局は手詰まりなのであった。止む無くここは諦めることとする。
28番大日寺では奥の院に湧いている水が美味しかったことしか印象に無く、29番国分寺、30番善楽寺は既に印象にも残っていない。31番竹林寺は五台山なる山にある寺で、寺に隣接して牧野植物園がある。寺見物もそこそこに植物園見学に走ってしまった私は、やはり巡礼なぞは向かないのだなと思う。この植物園はかなりの面積があり、夏の今はタカサゴユリぐらいしか咲いていなかったが、春や秋に訪ねるともっと様々な花が咲いていて良さそうである。冬場に訪ねると、県指定天然記念物のヤッコソウが見られるそうである。これは是非見てみたいと思う。
今夜は高知市内に住んでいる妹夫婦宅に世話になる。1歳になって間も無い姪っ娘がなかなか元気である。
徳島(2)
2003年8月13日★十二番札所・焼山寺から二十三番札所・薬王寺まで、徳島県内の札所を全部クリア。面白かったのは十二番・焼山寺、二十番・鶴林寺、二十一番・太龍寺の3つ。焼山寺は焼山寺山なる山のかなり上にあって、車でもかなりの勾配を登らないといけない。夜間に走ると確かに危なそうではあるが、昼間ならそんなに怖くはないルートではある。
20番鶴林寺は、焼山寺以来の面白い寺。ここもかなりの山頂にあって、アクセスが大変である。仁王門の代わりに鶴門とでも言うのだろうか、阿吽の仁王像の代わりに阿吽の鶴の像があって、なかなかに興味深い。ここは訪れてみても面白い寺ではないかと思う。
続く21番太龍寺もやはり山深い寺なのだが、ここには太龍寺ロープウェイなるものが設置されていて、片道10分で容易に行くことが出来る。往復2400円も掛かるロープウェイなのだが、川を越え山を2つも越えるルートで、景色を眺めるだけでも十分に価値がある。太龍寺からは20番札所鶴林寺も小さく望むことが出来る。
今日は寺巡りに加えて、「雨乞の滝」「轟の滝」の2つも訪ねてみることに。どちらの滝(群)もなかなか素晴らしく、滝好きな人ならば是非一度は訪ねてみていただきたいと思う。
20番鶴林寺は、焼山寺以来の面白い寺。ここもかなりの山頂にあって、アクセスが大変である。仁王門の代わりに鶴門とでも言うのだろうか、阿吽の仁王像の代わりに阿吽の鶴の像があって、なかなかに興味深い。ここは訪れてみても面白い寺ではないかと思う。
続く21番太龍寺もやはり山深い寺なのだが、ここには太龍寺ロープウェイなるものが設置されていて、片道10分で容易に行くことが出来る。往復2400円も掛かるロープウェイなのだが、川を越え山を2つも越えるルートで、景色を眺めるだけでも十分に価値がある。太龍寺からは20番札所鶴林寺も小さく望むことが出来る。
今日は寺巡りに加えて、「雨乞の滝」「轟の滝」の2つも訪ねてみることに。どちらの滝(群)もなかなか素晴らしく、滝好きな人ならば是非一度は訪ねてみていただきたいと思う。
徳島 (1)
2003年8月12日★徳島港着13時。今回の旅では四国八十八ヶ所を順に巡ってみようと考えている。とは言え私自身は信仰などとは全くの無縁で、それでも回ってみようと思ったのは、これだけ多くの人間を惹き付けて止まない遍路修業とは如何なるものか、その片鱗だけでも垣間見てみようと思い立ったからである。故に遍路装束は勿論、日本のスタンプラリーの大元とも言われる納経なども勿論やる気は無い。八十八全部回る必要も特には無い。が、最初ぐらいはちゃんと回ってみようと思うのである。
結局今日回ったのは、一番・霊山寺から十一番・藤井寺までの11寺。霊山寺は一番だけあって各種遍路用品が大々的に取り扱われていて、ちょっと覗いてみたところ「傘」が3000円というお値段。信仰心も無いのに遍路を気取るつもりは無いのだけれど、何となくアイテムとして一つぐらい買ってみてもいいかな?と思っていたのだが、一番使えそうな「傘」が3000円では少々高すぎる。ここでは遍路の作法指導などもやっていたり、一般観光客もかなり多くて、なかなかの賑わい。
印象に残ったのは十番・切幡寺。修理工場の横の路地のようなところから入って徳島自動車道を越えた先に駐車場と山門があり、更にそこから階段で333段、眼下に広がる吉野川の雄大な眺めが素晴らしい。この眺望だけを目的にしてでも来てみる価値がある。
もう一つ印象的だったのは十番・切幡寺から十一番・藤井寺に向かう途中、吉野川を2本の沈下橋を渡るルートを通ったこと。これがなかなかに迫力があって面白い。
今日の宿泊は道の駅「温泉の里神山」にて車中泊。道の駅には温泉は無く、少し山あいに入ったところにある神山温泉保養センターで入浴。
結局今日回ったのは、一番・霊山寺から十一番・藤井寺までの11寺。霊山寺は一番だけあって各種遍路用品が大々的に取り扱われていて、ちょっと覗いてみたところ「傘」が3000円というお値段。信仰心も無いのに遍路を気取るつもりは無いのだけれど、何となくアイテムとして一つぐらい買ってみてもいいかな?と思っていたのだが、一番使えそうな「傘」が3000円では少々高すぎる。ここでは遍路の作法指導などもやっていたり、一般観光客もかなり多くて、なかなかの賑わい。
印象に残ったのは十番・切幡寺。修理工場の横の路地のようなところから入って徳島自動車道を越えた先に駐車場と山門があり、更にそこから階段で333段、眼下に広がる吉野川の雄大な眺めが素晴らしい。この眺望だけを目的にしてでも来てみる価値がある。
もう一つ印象的だったのは十番・切幡寺から十一番・藤井寺に向かう途中、吉野川を2本の沈下橋を渡るルートを通ったこと。これがなかなかに迫力があって面白い。
今日の宿泊は道の駅「温泉の里神山」にて車中泊。道の駅には温泉は無く、少し山あいに入ったところにある神山温泉保養センターで入浴。
悲別
2003年8月10日★Diary Noteが「メンテ」と称して全然アクセス出来なかったので、後日の更新となりました。しかしこのところ頻繁に「メンテ」ばかりやってるようだけれども、この日記システム大丈夫なんでしょうかね? (-.-;?
★スターライト・ホテル
http://www2.justnet.ne.jp/~masanorikun/star/star.index.htm
なるページを発見する。日本各地の野宿好適地を紹介しているページなのだけれど、四国・九州を見てみると随分と少ない。北海道などはここに掲載されているだけでもかなりの数があり、私自身が「泊まった」ことがあってここの載っていない所もかなりあるんで、それを考えると如何に北海道が「スターライト」に向いているか、分かるような気がする。車中泊だと道の駅が比較的泊まりやすいのだけれど、単なる土産物店でしかなかったり、そうでなくても意外と駐車台数が少ないところが多くてハイシーズンはなかなか大変だったりするし。泊まる気が起きない宿泊地にわざわざお金を払ってまで泊まる必要なんて無いですし。
★研究室の同僚と話をしていて、北海道の話になる。野付半島・トドワラの話から何故か「昨日、悲別で」というTVドラマの話になる。TVドラマには基本的に全く興味が無いのでこれがどんな話しかは全然知らないのだけれど、たまたま訪れた上砂川駅(今は無き函館本線・上砂川支線の終点)がこのドラマのロケ地の一つ「悲別駅」として使われていたという経緯があって、タイトルだけは知っていたという次第。で、なんで野付半島と上砂川に関連性があるのかと思ってよくよく聞いてみると、どうやら「かなしべつ」と「なかしべつ」を同じものだと思っていたらしい。勝手にアナグラムしないように(苦笑)
★スターライト・ホテル
http://www2.justnet.ne.jp/~masanorikun/star/star.index.htm
なるページを発見する。日本各地の野宿好適地を紹介しているページなのだけれど、四国・九州を見てみると随分と少ない。北海道などはここに掲載されているだけでもかなりの数があり、私自身が「泊まった」ことがあってここの載っていない所もかなりあるんで、それを考えると如何に北海道が「スターライト」に向いているか、分かるような気がする。車中泊だと道の駅が比較的泊まりやすいのだけれど、単なる土産物店でしかなかったり、そうでなくても意外と駐車台数が少ないところが多くてハイシーズンはなかなか大変だったりするし。泊まる気が起きない宿泊地にわざわざお金を払ってまで泊まる必要なんて無いですし。
★研究室の同僚と話をしていて、北海道の話になる。野付半島・トドワラの話から何故か「昨日、悲別で」というTVドラマの話になる。TVドラマには基本的に全く興味が無いのでこれがどんな話しかは全然知らないのだけれど、たまたま訪れた上砂川駅(今は無き函館本線・上砂川支線の終点)がこのドラマのロケ地の一つ「悲別駅」として使われていたという経緯があって、タイトルだけは知っていたという次第。で、なんで野付半島と上砂川に関連性があるのかと思ってよくよく聞いてみると、どうやら「かなしべつ」と「なかしべつ」を同じものだと思っていたらしい。勝手にアナグラムしないように(苦笑)
本日の所業
2003年8月9日★結局台風の影響は殆どありませんでした。予報では直撃みたいなことが書いてあったので、まずいと思って予定をわざわざキャンセルしたんですが…こんなのなら予定通り進めておけば良かった...
★予定をキャンセルした代わり…ではないんですが、7/31-8/4の旅日記「大杉谷〜大台ヶ原・伊賀紀行」全5日分を一気に書き上げ。正直「かなり」疲れました(汗)
★予定をキャンセルした代わり…ではないんですが、7/31-8/4の旅日記「大杉谷〜大台ヶ原・伊賀紀行」全5日分を一気に書き上げ。正直「かなり」疲れました(汗)
ひぐらし
2003年8月8日★少し早めにしごとを終え、さて帰ろうとすると、しごとばの敷地内のあちこちの木々から蜩の輪唱が。遠近強弱様々なパターンで重なり合う鳴声を聴いていると、夏が来たなと実感しますね。台風10号が接近中らしいのだけれど、蝉達は悪天候の時どうするんでしょうね。
★台風10号は、予報に拠れば明日の朝から夕方に掛けて関東地方を直撃する模様。明日は簡単な用事で東京に行く予定だったのだけれど、こりゃなんぼなんでも無茶なような気が。これだけの悪条件なら、延期しても止む無しでしょう。
★Minoltaより一眼レフタイプデジカメの最新機種「DiMAGE A1」登場。早速スペックを眺めてみました。一見高性能っぽく見えるけれど、要するにDiMAGE 7シリーズでへっぽこだったAF機能を強化したというだけのことで、CCDのダイナミックレンジの狭さも変わってなさそうだし、何より改良した筈のAF速度が0.2secではちょっといただけない。まぁDiMAGE 7iで結構「へっぽこ感」を味わいまくっている私としては、同じ会社の製品はちょっと手を出す気になれないというのも事実なんですが。
かと言って、PENTAXの「*ist D」に手を出すのもかなり冒険っぽい気もしますしね。ま、個人的に次の機種としてはOlympusのフォーサーズ廉価版に期待しておきましょうか。
★台風10号は、予報に拠れば明日の朝から夕方に掛けて関東地方を直撃する模様。明日は簡単な用事で東京に行く予定だったのだけれど、こりゃなんぼなんでも無茶なような気が。これだけの悪条件なら、延期しても止む無しでしょう。
★Minoltaより一眼レフタイプデジカメの最新機種「DiMAGE A1」登場。早速スペックを眺めてみました。一見高性能っぽく見えるけれど、要するにDiMAGE 7シリーズでへっぽこだったAF機能を強化したというだけのことで、CCDのダイナミックレンジの狭さも変わってなさそうだし、何より改良した筈のAF速度が0.2secではちょっといただけない。まぁDiMAGE 7iで結構「へっぽこ感」を味わいまくっている私としては、同じ会社の製品はちょっと手を出す気になれないというのも事実なんですが。
かと言って、PENTAXの「*ist D」に手を出すのもかなり冒険っぽい気もしますしね。ま、個人的に次の機種としてはOlympusのフォーサーズ廉価版に期待しておきましょうか。
腓返り
2003年8月7日★今朝方発生した腓返り、結局丸一日ずっと痛みを引いたまま&今にも腓返り発生直前っぽい状態が継続。腓返りって運動不足の筋肉を酷使し過ぎるとなるのかと思っていたんですが、それならなんで旅の途中に一度も起きる素振りさえ無くて、戻ってきてしかも2日目に発生するかな?と。
★以前同じ職場に居た人から、C Programingの相談が。初歩的なCのプログラム作成を幾つもこなすというもので、「指定した座標に指定した色で点を打つ」という関数だけを使って四角や丸を作ると言うもの。(大)学生が作ったプログラムを幾つか見せて貰ったのだけれど、センスがいいなと思ったプログラムの作者は他のプログラムでも見事な書き方をしていてなかなか感心。とは言え、大抵はどこかしら面白いところがあって、特に苦笑したのは「画面の中央に(塗り潰した)正三角形を描く」という課題に対する答え。正三角形の3頂点の座標を指定して、その間をただ直線で繋いでいるだけ。間違いではないけれど、これじゃ汎用性も何も無いし、第一課題は「塗り潰した」とあるのだからそれじゃ不味かろうという感じで。私なんかはこういうのを見るとつい「3頂点の座標を与えて、それを繋ぐ三角形を塗り潰す」という汎用関数を先ず作りたくなるんですが、もしかしたらそういう方が例外的で、一般には当座の答えが出ればそれで良しという人の方がもしかしたら多いのかも。そう言えば今のしごとばの研究開発方針って、殆どが「場当たり」ですな。正三角形の学生さん、今の私のしごとばにもってこいなのかも(笑)
★以前同じ職場に居た人から、C Programingの相談が。初歩的なCのプログラム作成を幾つもこなすというもので、「指定した座標に指定した色で点を打つ」という関数だけを使って四角や丸を作ると言うもの。(大)学生が作ったプログラムを幾つか見せて貰ったのだけれど、センスがいいなと思ったプログラムの作者は他のプログラムでも見事な書き方をしていてなかなか感心。とは言え、大抵はどこかしら面白いところがあって、特に苦笑したのは「画面の中央に(塗り潰した)正三角形を描く」という課題に対する答え。正三角形の3頂点の座標を指定して、その間をただ直線で繋いでいるだけ。間違いではないけれど、これじゃ汎用性も何も無いし、第一課題は「塗り潰した」とあるのだからそれじゃ不味かろうという感じで。私なんかはこういうのを見るとつい「3頂点の座標を与えて、それを繋ぐ三角形を塗り潰す」という汎用関数を先ず作りたくなるんですが、もしかしたらそういう方が例外的で、一般には当座の答えが出ればそれで良しという人の方がもしかしたら多いのかも。そう言えば今のしごとばの研究開発方針って、殆どが「場当たり」ですな。正三角形の学生さん、今の私のしごとばにもってこいなのかも(笑)
出張のココロガマエ
2003年8月6日★本日、東京出張。今回は単独出張だったんで、お昼は神田の蕎麦屋「まつや」にて「親子丼」を。まつやの丼ものは隠れた名品で、この親子丼も具合良く煮えた鶏肉と半熟卵がいい感じの味付けで実に嬉しい。ただ、一緒に付いてくる吸い物や漬物は丼に較べて随分と格落ちするので、その辺が残念というより違和感があったり。
★打合せ終了後、上野駅のアイリッシュパブ「Stasiun」にてイモを抓みながらキルケニーとギネスの生をハーフパイントずつ。因みにこの店、16時半〜17時の間は何故か休憩タイムに入るので、この辺結構要注意かと。というか、本当は16時に一旦オーダーストップが掛かる筈なんですがね。でも大抵16時半まではオーダー出来てるような気が...
★打合せ終了後、上野駅のアイリッシュパブ「Stasiun」にてイモを抓みながらキルケニーとギネスの生をハーフパイントずつ。因みにこの店、16時半〜17時の間は何故か休憩タイムに入るので、この辺結構要注意かと。というか、本当は16時に一旦オーダーストップが掛かる筈なんですがね。でも大抵16時半まではオーダー出来てるような気が...
帰着
2003年8月5日★昨夜乗った「ムーンライトながら92号」ですが、気が付いたら横浜に到着してました。それなりに疲れが溜まっていたのか、それともビールを飲みすぎたのが原因なのか。車内には落ち着きの無い連中が多くてガタガタしていたのですが、その割には熟眠してしまったようで。
東京へは定刻447に到着。常磐線に乗り継いで、一旦帰宅してからしごとばへ。一昨日、昨日とかなり暑くて、流石に伊賀地方は盆地だからだなと思っていたんですが、この辺も十分に暑いじゃないですか(汗)
★という訳で、暑さでヘバりそうです。ヘバってから言えと言われそうだけれど(笑)
東京へは定刻447に到着。常磐線に乗り継いで、一旦帰宅してからしごとばへ。一昨日、昨日とかなり暑くて、流石に伊賀地方は盆地だからだなと思っていたんですが、この辺も十分に暑いじゃないですか(汗)
★という訳で、暑さでヘバりそうです。ヘバってから言えと言われそうだけれど(笑)
大杉谷〜大台ヶ原・伊賀紀行5日目 / モクモク手づくりファーム
2003年8月4日★上野市からJR伊賀上野に出て、佐那具着1052。駅前にバス停が見当たらないので駅員氏に聞いてみたところ、駅前の道を左手に降り、橋の手前にあると言う。1分も掛からずにバス停に着いたが、なぜこのような不便な場所にバス停を設置したのかと思う。柘植川を渡る狭い橋の上から写真を撮ったりしながら、槙山行きの三重交通バスを待つ。何時来るかと駅の方を見ていたら、橋の方からバスのクラクションが聞こえてきたのには驚いた。バス停が駅前に無いのは、バスが駅前通りを通らないからという当たり前の理由があったからなのだ。バスは20分ほどでモクモクファームに到着。
モクモクファーム、正式名称「伊賀の里モクモク手づくりファーム」は、自然・農業・手づくりをテーマにしたファクトリーファーム。豚、野菜を中心に伊賀の里で農業から加工製品まで一貫しての手づくりを行っているファームで、工房のある敷地を一般に公開していて、今回訪れたのはその公開部分と言う訳。私はここモクモクファームのネイチャークラブという会員にもなっているので、ファームへの入園料は不要。しかも会員は半年に一回、「野天もくもくの湯」という温泉施設も無料で利用出来るという特典もある。
まずは「野天もくもくの湯」へ。昔からの銭湯を思わせる靴箱の木の鍵をカウンターに預けると、代わりにロッカー番号が指定されたキーとタオル、バスタオルを貸してくれるという仕組みになっている。開放的な内湯のすぐ外に隣接して温めの源泉槽があり、更にはサンダルを履いて石段を上ると2つの野天風呂がある。低い方の野天風呂はハーブ湯で、高い方は石造りの熱めの湯になっている。湯も熱いのだが、それよりも直射日光で焼けた浴槽の石が熱くてなかなかに大変である。野天の湯は自然の中の温泉ゆえに虫も出るようで、ファームのシンボルマークでもある豚の蚊遣がのんびりした雰囲気に実に合っている。
ネイチャークラブの会員カードを見せて入園し、まずは地ビール工房に向かう。残念ながら装置の都合で公開していなかったのだけれど、地ビールの試飲は出来ますという。ペールエールと夏期限定「夏祭り」ビールがあったので、当然後者を選ぶ。エールタイプながらもさっぱりした夏向きの仕上がりで、流石と思う。
続いてPaPaビアレストランへ。メニューはバイキングのみでビール等は別途伝票持参で注文するという形式。このファームで取れた材料を用いているので味の方はいずれもなかなかのもので、つい欲張って沢山取ってしまい。ビール4種類と合わせてかなり限界に近いところまで行ってしまう。このファーム、ハムやソーセージも美味しいけれど、私からしてみれば野菜の美味しさが特筆もので、最後の方は野菜ばかりでビールを飲んでいた次第。最も美味しさが際立っていたのは、豆腐だったかも知れない。
もうこれ以上は入らないという腹を抱えてそれでもパン工房を覗く。美味しそうだとは思うけれど、流石にこれだけ満腹だと買う気にならないのは仕方ないことだと思う。園内中央付近にある「ハンモックの森」に立ち寄り、30分ばかりハンモックで揺られてみる。これはいい。
実家にハム類を送るともう帰りのバスの時刻。佐那具駅前、亀山乗り継ぎで名古屋に着いたのが18時頃。荷物をコインロッカーに預け、街中に出ることにする。まだ開いていた観光案内所で「ランドビールのブルワリーレストランの場所を知りたい」と言うと「ランドマークビールですか?」と聞き返される。マークは余分である。2人居る係員のうちのもう一人が自分もビールが好きだが聞いたことが無いと言う。なかなか旗色が悪かったのだが、栄か伏見辺りで…と言うと、一人はタウンページで、もう一人は名古屋市の観光スクラップブックからほぼ同時に探し出して呉れた模様。正式名称は「ランドビアサーカス」、今や貴重になってしまった名古屋の地ビールの店である。
地下鉄東山線で一駅乗って伏見で降り、7番出口を直進してヒルトンホテルの手前を左折…というのが案内所氏の教えてくれた内容である。何度か通ったことがあるから分かるけれど、初めて名古屋に来た人があの説明をされて分かるものなのだろうかとも思う。ともあれ目的の店は簡単に見つかり、早速入店してみる。ここでも「ディナーバイキング」なるものがメニューになっていたのだが、聞けば単品でも大丈夫ですとのこと。レギュラービールはヴァイツェン、ゴールデンピルスナー、ケルシュ、アルト、ヴァイツェンボックの5種類で、加えて限定醸造「小麦の恵み(酵母入り)」なるものもスペシャルで用意されている。まともに330ml×6では到底もたないが、この店では「味わいセット」なるものがあり、200ml×3で800円(ビールの組合せは任意)だからこれは嬉しい。早速淡色系レギュラー3種をセットにして頼んだのだけれど、なぜか濃色系が先に来てしまってがっかり。勿体ないのでそのまま飲むことにしたけれど、どこで注文を間違えたのだろうと思う。ビールと共に楽しむのは「シーザーサラダ」1品のみ。これ一皿で全種類のビールに対応させたのだが、やはり野菜サラダとビールの相性はいい。ただ、昼のモクモクの野菜の味が記憶にあったので、この店のサラダが非力に感じてしまったのも事実ではある。
通勤客に混じって大垣まで行き、23:00発「ムーンライトながら92号」に乗る。通路を挟んで反対側の鉄道マニア風の過重タイプな男が、氷をいっぱいに入れたプラスチック容器に紙パックの烏龍茶を注いで悦に入っていたのだが、それを引っ繰り返して大変なことになったり、高校生だか大学生だか分からない女性3人組がやたらにハイテンションで喧しかったりと車内はなかなか大変な状況。しかも名古屋からは隣席の客が乗ってきたので往路のように横になって寝る訳にもいかない。これは眠れないかも知れないななどと考えていたのだが、疲れが溜まっていたのか日付が変わるのにも気付かなかった模様。あんな状況でも結構寝られるものだと我ながら感心してみたり。
モクモクファーム、正式名称「伊賀の里モクモク手づくりファーム」は、自然・農業・手づくりをテーマにしたファクトリーファーム。豚、野菜を中心に伊賀の里で農業から加工製品まで一貫しての手づくりを行っているファームで、工房のある敷地を一般に公開していて、今回訪れたのはその公開部分と言う訳。私はここモクモクファームのネイチャークラブという会員にもなっているので、ファームへの入園料は不要。しかも会員は半年に一回、「野天もくもくの湯」という温泉施設も無料で利用出来るという特典もある。
まずは「野天もくもくの湯」へ。昔からの銭湯を思わせる靴箱の木の鍵をカウンターに預けると、代わりにロッカー番号が指定されたキーとタオル、バスタオルを貸してくれるという仕組みになっている。開放的な内湯のすぐ外に隣接して温めの源泉槽があり、更にはサンダルを履いて石段を上ると2つの野天風呂がある。低い方の野天風呂はハーブ湯で、高い方は石造りの熱めの湯になっている。湯も熱いのだが、それよりも直射日光で焼けた浴槽の石が熱くてなかなかに大変である。野天の湯は自然の中の温泉ゆえに虫も出るようで、ファームのシンボルマークでもある豚の蚊遣がのんびりした雰囲気に実に合っている。
ネイチャークラブの会員カードを見せて入園し、まずは地ビール工房に向かう。残念ながら装置の都合で公開していなかったのだけれど、地ビールの試飲は出来ますという。ペールエールと夏期限定「夏祭り」ビールがあったので、当然後者を選ぶ。エールタイプながらもさっぱりした夏向きの仕上がりで、流石と思う。
続いてPaPaビアレストランへ。メニューはバイキングのみでビール等は別途伝票持参で注文するという形式。このファームで取れた材料を用いているので味の方はいずれもなかなかのもので、つい欲張って沢山取ってしまい。ビール4種類と合わせてかなり限界に近いところまで行ってしまう。このファーム、ハムやソーセージも美味しいけれど、私からしてみれば野菜の美味しさが特筆もので、最後の方は野菜ばかりでビールを飲んでいた次第。最も美味しさが際立っていたのは、豆腐だったかも知れない。
もうこれ以上は入らないという腹を抱えてそれでもパン工房を覗く。美味しそうだとは思うけれど、流石にこれだけ満腹だと買う気にならないのは仕方ないことだと思う。園内中央付近にある「ハンモックの森」に立ち寄り、30分ばかりハンモックで揺られてみる。これはいい。
実家にハム類を送るともう帰りのバスの時刻。佐那具駅前、亀山乗り継ぎで名古屋に着いたのが18時頃。荷物をコインロッカーに預け、街中に出ることにする。まだ開いていた観光案内所で「ランドビールのブルワリーレストランの場所を知りたい」と言うと「ランドマークビールですか?」と聞き返される。マークは余分である。2人居る係員のうちのもう一人が自分もビールが好きだが聞いたことが無いと言う。なかなか旗色が悪かったのだが、栄か伏見辺りで…と言うと、一人はタウンページで、もう一人は名古屋市の観光スクラップブックからほぼ同時に探し出して呉れた模様。正式名称は「ランドビアサーカス」、今や貴重になってしまった名古屋の地ビールの店である。
地下鉄東山線で一駅乗って伏見で降り、7番出口を直進してヒルトンホテルの手前を左折…というのが案内所氏の教えてくれた内容である。何度か通ったことがあるから分かるけれど、初めて名古屋に来た人があの説明をされて分かるものなのだろうかとも思う。ともあれ目的の店は簡単に見つかり、早速入店してみる。ここでも「ディナーバイキング」なるものがメニューになっていたのだが、聞けば単品でも大丈夫ですとのこと。レギュラービールはヴァイツェン、ゴールデンピルスナー、ケルシュ、アルト、ヴァイツェンボックの5種類で、加えて限定醸造「小麦の恵み(酵母入り)」なるものもスペシャルで用意されている。まともに330ml×6では到底もたないが、この店では「味わいセット」なるものがあり、200ml×3で800円(ビールの組合せは任意)だからこれは嬉しい。早速淡色系レギュラー3種をセットにして頼んだのだけれど、なぜか濃色系が先に来てしまってがっかり。勿体ないのでそのまま飲むことにしたけれど、どこで注文を間違えたのだろうと思う。ビールと共に楽しむのは「シーザーサラダ」1品のみ。これ一皿で全種類のビールに対応させたのだが、やはり野菜サラダとビールの相性はいい。ただ、昼のモクモクの野菜の味が記憶にあったので、この店のサラダが非力に感じてしまったのも事実ではある。
通勤客に混じって大垣まで行き、23:00発「ムーンライトながら92号」に乗る。通路を挟んで反対側の鉄道マニア風の過重タイプな男が、氷をいっぱいに入れたプラスチック容器に紙パックの烏龍茶を注いで悦に入っていたのだが、それを引っ繰り返して大変なことになったり、高校生だか大学生だか分からない女性3人組がやたらにハイテンションで喧しかったりと車内はなかなか大変な状況。しかも名古屋からは隣席の客が乗ってきたので往路のように横になって寝る訳にもいかない。これは眠れないかも知れないななどと考えていたのだが、疲れが溜まっていたのか日付が変わるのにも気付かなかった模様。あんな状況でも結構寝られるものだと我ながら感心してみたり。
大杉谷〜大台ヶ原・伊賀紀行4日目 / 赤目四十八滝〜上野
2003年8月3日★ホテルを一旦チェックアウトして名張駅の駅員氏に赤目四十八滝の話を聞くと、近鉄が作ったイラストマップを呉れる。親切なことである。もう一度ホテルに引き返し、ハイキング装備以外の荷物を預かって貰う。
名張から赤目口までは一駅。ちょっと早めに着き過ぎたので始発バスの時刻まで暫く待つことになる。今日は日曜なのでバスもかなり混むのではないかと予想していたのだが、結局乗客は僅か2名。赤目滝バス停までは僅か10分の距離。
赤目滝の入口には日本サンショウウオセンターがあり、入場料300円を支払うことになる。この300円は赤目滝渓谷内の維持管理を目的とした入山料であって、サンショウウオセンターとは関係無いらしい。世界のサンショウウオを集めたというこのサンショウウオセンターも私にはかなり面白く、危うく長居しそうになって少々慌てる。
サンショウウオセンターを出て遊歩道を歩く。登山道ではなく明らかに遊歩道と言ってもいいぐらいの徹底的に整備された道で、ストックを持ってきたのが馬鹿らしいぐらい。滝の一つ一つに標識が付いているのだけれども、ちょっとした斜行にも「滝」として名称が冠せられていて、これでは何十もの滝があることになるなと思う。それでも立派な滝も中にはあって、不動滝、千手滝、布引滝、荷担滝、琵琶滝の5つが赤目五瀑と呼ばれているらしい。私としては入口から3.2km地点にある荷担滝が最も好みかと。なお、遊歩道も茶店のある千手滝までは「極めて良く整備されている」が、その先は岩場を歩くような箇所もあって、余りに安直過ぎる靴は禁物だろう。
殆どの人間は滝巡りの終点・岩窟滝をから元の道を引き返すのだが、私はこの先、山越えをする予定なのでそのまま遊歩道を進む。ここから先はせせらぎと鳥の囀りを聴きながら、小川に沿って歩くのんびりコースになる。1km程歩くと出合茶屋に到着。ここより名張行きのバスも季節運転されているのだが、私はここから一山越えて反対側の落合からバスに乗る予定にしている。茶店の呼び込みをあっさり躱し、林道を少し下ったところから左手のコンクリート道をひたすら登る。勾配は結構なものだが、距離的には僅か500m程度、しかもコンクリート道なのだから簡単に頂上の小笹峠に着いてしまう。峠から少し降りるとコンクリートが切れて山道となる。
急な階段を登り切ると、後はひたすら下るのみ。距離にして1.5km程度か、ひたすら下りに下る。距離的には一昨日登った大杉谷・堂倉滝〜堂倉避難小屋と同じぐらいで、勾配は半分程度だから標高差にして150m程度だろうか。下りている時はこんな急勾配を登れと言われたら嫌だと思ったのだけれど、実際に登ってみればそれほどキツくないのかもしれないなとも思う。この山中で人と擦れ違うことはあるまいと思っていたのだが、意外とメジャーなルートらしく、数人のハイカーと擦れ違う。日曜日で多客期というのもあろう。後で聞いた話だが、この小笹峠越えはともかく、赤目四十八滝のサンショウウオセンター〜千手滝間は休日の昼間ともなると「人が詰まって身動きが取れなくなる」ぐらい混むのだそうだ。夏休み期間、日曜日、晴天と条件が揃っていながら悠然と遊歩道を歩けたのは、時刻が早かったおかげらしい。
山道を下り、落合バス停に到着。目の前を流れる青蓮寺川の流れが涼しげである。この落合付近から下流の河鹿橋辺りまでの渓谷を香落渓(こおちだに)と呼び、柱状節理の岩壁が左右に展開する。香落渓の風景は落合から名張に向かうバスの車窓から眺められるのだが、バス停から900m程上流側にも一つ大きな岩があるらしいので、川に沿って走る県道48号名張曽爾線を少しく歩いてみる。20分程で小太郎岩という巨岩を眺められる場所に到着。 幸いこの小太郎岩付近にもバス停があり、予備で残しておいた赤飯おむすびを噛りながらバスを待つ。
名張行きのバスは香落渓の景観美を楽しませてくれた後、今度は青蓮寺湖に沿って走る。釣りやボートなど皆思い思いの休日を過ごしているらしい。見た目にも涼しげだが、これはエアコンの効いた車内に一人で乗っているからそう感じるのかもしれない。青蓮寺ダムを過ぎると景観は急に平凡になり、あっと言う間に名張に着いてしまう。
名張から伊賀神戸経由で田園地帯を抜け、上野市街に入ると急に駅間距離が短くなったように感じる。上野市着1308。駅前の観光案内所でマップと観光ポイントを聞いてから、予約しておいたホテルに荷物だけ預けに行く。
駅前に戻り、上野公園に向かう。この公園の周辺には、上野出身の俳人・松尾芭蕉に纏る芭蕉翁記念館、伊賀流忍者博物館、俳聖殿、上野城、だんじり会館などが近距離で点在しており、観光客にはなかなか便利である。松尾芭蕉の姿をモチーフにしたという俳聖殿も面白かったが、個人的には上野の祭り「だんじり」を紹介した「だんじり会館」に興味を惹かれた。趣向を凝らした出汁に、珍しい「鬼行列」。是非一度この目で見てみたいと思う。なお、忍者博物館は絡繰屋敷、展示資料とも充実はしていたものの、紹介の仕方が何とも子供騙しで少々興醒めであった。
だんじり会館に隣接した「伊賀上野地場産買物処」にて白瓜の漬物「養肝漬(昔味、新味)」「伊賀越」と、麦芽飴「じょうせん米飴」を購入し、郵便局に立ち寄ってから、芭蕉生家を外からだけ眺め、寺町を通って市街地の南端に近い「蓑虫庵」を訪ねる。芭蕉翁五庵の一つで蕉門伊賀連衆・服部土芳が結んだ庵で、芭蕉翁が「みの虫の音をききにこよ草の庵」と賛したことから「蓑虫庵」と名付けられた由。周辺に住宅が立ち並んでしまっている今においても静寂な佇まいを見せてくれる庵に、心の安寧を感じるのは私だけでは無かろう。忍者博物館も悪くないが、上野市を訪れたのならば是非ともこの庵を訪ねて欲しいと思う。
名張から赤目口までは一駅。ちょっと早めに着き過ぎたので始発バスの時刻まで暫く待つことになる。今日は日曜なのでバスもかなり混むのではないかと予想していたのだが、結局乗客は僅か2名。赤目滝バス停までは僅か10分の距離。
赤目滝の入口には日本サンショウウオセンターがあり、入場料300円を支払うことになる。この300円は赤目滝渓谷内の維持管理を目的とした入山料であって、サンショウウオセンターとは関係無いらしい。世界のサンショウウオを集めたというこのサンショウウオセンターも私にはかなり面白く、危うく長居しそうになって少々慌てる。
サンショウウオセンターを出て遊歩道を歩く。登山道ではなく明らかに遊歩道と言ってもいいぐらいの徹底的に整備された道で、ストックを持ってきたのが馬鹿らしいぐらい。滝の一つ一つに標識が付いているのだけれども、ちょっとした斜行にも「滝」として名称が冠せられていて、これでは何十もの滝があることになるなと思う。それでも立派な滝も中にはあって、不動滝、千手滝、布引滝、荷担滝、琵琶滝の5つが赤目五瀑と呼ばれているらしい。私としては入口から3.2km地点にある荷担滝が最も好みかと。なお、遊歩道も茶店のある千手滝までは「極めて良く整備されている」が、その先は岩場を歩くような箇所もあって、余りに安直過ぎる靴は禁物だろう。
殆どの人間は滝巡りの終点・岩窟滝をから元の道を引き返すのだが、私はこの先、山越えをする予定なのでそのまま遊歩道を進む。ここから先はせせらぎと鳥の囀りを聴きながら、小川に沿って歩くのんびりコースになる。1km程歩くと出合茶屋に到着。ここより名張行きのバスも季節運転されているのだが、私はここから一山越えて反対側の落合からバスに乗る予定にしている。茶店の呼び込みをあっさり躱し、林道を少し下ったところから左手のコンクリート道をひたすら登る。勾配は結構なものだが、距離的には僅か500m程度、しかもコンクリート道なのだから簡単に頂上の小笹峠に着いてしまう。峠から少し降りるとコンクリートが切れて山道となる。
急な階段を登り切ると、後はひたすら下るのみ。距離にして1.5km程度か、ひたすら下りに下る。距離的には一昨日登った大杉谷・堂倉滝〜堂倉避難小屋と同じぐらいで、勾配は半分程度だから標高差にして150m程度だろうか。下りている時はこんな急勾配を登れと言われたら嫌だと思ったのだけれど、実際に登ってみればそれほどキツくないのかもしれないなとも思う。この山中で人と擦れ違うことはあるまいと思っていたのだが、意外とメジャーなルートらしく、数人のハイカーと擦れ違う。日曜日で多客期というのもあろう。後で聞いた話だが、この小笹峠越えはともかく、赤目四十八滝のサンショウウオセンター〜千手滝間は休日の昼間ともなると「人が詰まって身動きが取れなくなる」ぐらい混むのだそうだ。夏休み期間、日曜日、晴天と条件が揃っていながら悠然と遊歩道を歩けたのは、時刻が早かったおかげらしい。
山道を下り、落合バス停に到着。目の前を流れる青蓮寺川の流れが涼しげである。この落合付近から下流の河鹿橋辺りまでの渓谷を香落渓(こおちだに)と呼び、柱状節理の岩壁が左右に展開する。香落渓の風景は落合から名張に向かうバスの車窓から眺められるのだが、バス停から900m程上流側にも一つ大きな岩があるらしいので、川に沿って走る県道48号名張曽爾線を少しく歩いてみる。20分程で小太郎岩という巨岩を眺められる場所に到着。 幸いこの小太郎岩付近にもバス停があり、予備で残しておいた赤飯おむすびを噛りながらバスを待つ。
名張行きのバスは香落渓の景観美を楽しませてくれた後、今度は青蓮寺湖に沿って走る。釣りやボートなど皆思い思いの休日を過ごしているらしい。見た目にも涼しげだが、これはエアコンの効いた車内に一人で乗っているからそう感じるのかもしれない。青蓮寺ダムを過ぎると景観は急に平凡になり、あっと言う間に名張に着いてしまう。
名張から伊賀神戸経由で田園地帯を抜け、上野市街に入ると急に駅間距離が短くなったように感じる。上野市着1308。駅前の観光案内所でマップと観光ポイントを聞いてから、予約しておいたホテルに荷物だけ預けに行く。
駅前に戻り、上野公園に向かう。この公園の周辺には、上野出身の俳人・松尾芭蕉に纏る芭蕉翁記念館、伊賀流忍者博物館、俳聖殿、上野城、だんじり会館などが近距離で点在しており、観光客にはなかなか便利である。松尾芭蕉の姿をモチーフにしたという俳聖殿も面白かったが、個人的には上野の祭り「だんじり」を紹介した「だんじり会館」に興味を惹かれた。趣向を凝らした出汁に、珍しい「鬼行列」。是非一度この目で見てみたいと思う。なお、忍者博物館は絡繰屋敷、展示資料とも充実はしていたものの、紹介の仕方が何とも子供騙しで少々興醒めであった。
だんじり会館に隣接した「伊賀上野地場産買物処」にて白瓜の漬物「養肝漬(昔味、新味)」「伊賀越」と、麦芽飴「じょうせん米飴」を購入し、郵便局に立ち寄ってから、芭蕉生家を外からだけ眺め、寺町を通って市街地の南端に近い「蓑虫庵」を訪ねる。芭蕉翁五庵の一つで蕉門伊賀連衆・服部土芳が結んだ庵で、芭蕉翁が「みの虫の音をききにこよ草の庵」と賛したことから「蓑虫庵」と名付けられた由。周辺に住宅が立ち並んでしまっている今においても静寂な佇まいを見せてくれる庵に、心の安寧を感じるのは私だけでは無かろう。忍者博物館も悪くないが、上野市を訪れたのならば是非ともこの庵を訪ねて欲しいと思う。