幸手権現堂桜堤

2003年4月13日
★予定していた通り、埼玉・幸手の権現堂桜堤に行ってきました。家を出たのが2時半、現地に着いたのが4:45で夜明けまではあと30分。人影も疎らな暁の桜のアーチはなかなかの風情がありました。それにしてもこんな時刻から花見の場所取りの人が来ているとは...

この権現堂堤の長さは約850m、堰堤の上に並んだ桜並木と、その河川敷に咲く菜の花が実に見事。自然が溢れる雰囲気の南側とは対照的に、対岸には行幸湖なる堰止湖と水門があって少々殺風景。

今回夜明けの時刻を狙ったのは、日中だと渋滞と混雑が凄いという情報を得ていたので朝方の人出が少ない時間を狙いたかったこと、また夜明けならではの絶妙な光の加減を写真に収めたかったことがその理由。昼間だと光の加減で平板になってしまいがちな風景も、朝の光には全く違う顔を見せてくれますから。幸いなことに昨日雨が降ったらしく、朝霧に煙る桜並木と菜の花畑なんていう写真を何枚か撮ることが出来ました。桜花そのものはかなり散っていて葉桜の状態になっていましたが、桜色一色の満開の状態よりは、新芽が芽吹いて桜吹雪が散るこれぐらいの時期の方が私は好きだったりします。本来は土色をしている堰堤の土手が散った桜花で桜色に染まっているのも今の時期ならでは。葉桜の薄いピンク、菜の花の黄色、木々や下草の緑色、この三色のコントラストが実に素晴らしい。なおこの菜の花、自生しているものでも産業向けに生育しているものでもなくて、観桜事業の一環として植えているものだそうです。

6時半を過ぎるとぱらぱらと見物客が増えてきましたが、客のメインはやはり重厚なカメラを持った人々。やはり朝の光が魅力というのは風景写真家なら皆同じなんでしょうか。同じくして花見の場所取りの人も段々と増えてきたので、7時ごろ現地を退散。花見の宴で騒がしくなって、屋台のジャンクフードの香りが溢れて、歩いていると他の人にぶつかって…という状況を体験しておかないと、この「幸手権現堂堤の桜並木」の本当の姿を知ることは出来ないんでしょうけれど(笑)、人込みは苦手なのでちょっと遠慮させていただこうかと。ひたすら宴会が好きという方はともかく、桜花そのものを愛する方には是非早朝に行っていただきたい。鳥のさえずりと風の音しかしない権現堂堤、なかなか素敵ですよ。

帰りがけに通った国道6号線、羽鳥駅近くの桜並木が見事でした。なんであれだけ凄い並木なのに、桜の名所と呼ばれてないんでしょうね?

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

日記内を検索