★旭岳温泉より始発のロープウェイに乗車。今日の天候は快晴。見事なまでに晴れようで、ロープウェイの窓からは十勝連峰が全て手に取るように見える。ロープウェイ姿見駅に着き、装備を整え直してから、旭岳方面には直接向かわずに先ずは夫婦池の方に向かう。夫婦池のうち、鏡池は文字通り旭岳や安足間岳〜当麻岳の稜線をしっかりと映していたのだけれど、すり鉢池の方は半分氷に閉ざされていて、正直余り綺麗な感じに見えない。噴出口の近くまで立ち寄ってから、第五展望台へ。ここで旭岳方面への登山道と合流。この展望台からは姿見の池に映る旭岳が望める…筈なのだけれど、この池も殆ど融けておらず、「姿見」からは程遠い感じ。

ここからは爆裂火口に沿ってひたすら直登する。ロープウェイ姿見駅から旭岳山頂までの標高差は600m程度なのだけれど、とにかく真っ直ぐに登るしか手が無いから結構キツい。そんな急勾配を縦走用の荷物を背負って登っていく人々もいて、ちょっと感心してみたり自らを反省してみたり。登るに連れて、今まで見えなかったトムラウシが見えるようになってきて、雄大な景観に疲れを忘れる。ニセ金庫岩、金庫岩の傍を通り、最後の登りを越えると旭岳の山頂。

山頂で少しだけ休んでから、旭岳の北側斜面を降りる。こちらは降りる距離は短いものの、勾配は更にキツく、しかも斜面の半分は雪渓になっている。まさかこんなところに雪渓があるとは想像もしてなかったんで折角買ったアイゼンは置いてきてしまったのだけれど、どんなにいい道具を買っても持ってこなければ意味がないというか。裏旭キャンプ指定地から再び登りに掛かり、旭岳頂上から1時間半ぐらいで間宮岳分岐へ到着。北海岳経由黒岳方面の人や、白雲岳方面縦走の人達はここから右手へ。北鎮岳経由黒岳の人達は左手へ。私も左手に進み、お鉢平の中に昨日は居たというヒグマを探しつつ、ひたすら降りて中岳分岐に到着。

中岳分岐から急勾配をひたすら降りる。旭岳の山頂はかなり大勢の人々で賑わっていたのだけれど、この中岳分岐からの下りは殆ど誰も居なくて非常に静かでいい感じ。とんとんと降りて、登山道が沢を渡った所にあるのが中岳温泉。今日の行程ではこの中岳温泉がメインで、それでもまぁこの温泉だけというのも詰まらないだろうと思ったんで旭岳をセットにしたのだけれど、中岳温泉に居合わせた男性に聞いたところでは、本当にこの温泉だけの為に来て、2時間半ずっと入っていたという温泉マニアが先程まで居たそうで。確かにこの中岳温泉、地中から湧いてくる熱泉を沢の水で水温調整して入るというシロモノなので、温度を下げておけばずっと入っていられる訳で。

中岳温泉を出た後暫くは岩石地帯を通過し、裾合平の高山植物帯は木道で通過する。ひたすら下りなので楽は楽なのだけれど、途中の沢は全て残雪で埋まっていて、なかなかに歩き難い。左手に旭岳、右手に安足間岳〜当麻岳の稜線を望み、足元には高山植物。実にいい。距離も忘れて裾合平分岐に到着。

裾合平分岐から夫婦池までは2.6km程度なのだけれど、アップダウンも多く、沢越えというか雪渓越えが幾つもあって思うように進まない。右手に沼の平は見渡せるが、基本的に眺望は然程良くも無く、ちょっとつまらない。途中、雪渓の上の仮道が踏み抜かれて、深さ1.5m程度の穴が複数空いてその下を川が流れている…という箇所があり、自然調査員の方々が何人もそこに待機して注意を促してました。でも完全に踏み抜かれるまでは時間の問題とか言ってましたが…どうなったことやら。

総歩行時間7時間にて、1330発のロープウェイで下山。

★本日のその他のポイント:愛山渓温泉・雲井ヶ原高層湿原、大雪アンガス牧場

★本日の宿泊地:大雪ダム近くの「大雪道路情報ターミナル」前駐車場(車中泊)

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