ハンガリー?

2003年5月13日
★朝食に、一昨日買ってきた「比内鶏のハンガリー煮」を食す。どの辺が「ハンガリー」かと言うと、ハンガリー特産のパプリカを使った煮物をハンガリー風云々と呼ぶ由。それはいいのだけれど、これも比内鶏の持ち味が活きてないような。これ、煮込む前に一旦焼いた方がいいんじゃないですかね?

★因みに全然関係無いですが、「ハンガリーウォーター」と言えば、現在レシピが残っている世界最古の香水のことで、14世紀の僧院で作られたと言われてます。ローズマリー、ミント、ローズ、レモンピールをエタノールで抽出したもので、エタノールの代わりにウォッカを使うレシピもあるそうです。お手軽に精油からも作れるそうですが、ドライハーブを買ってきて1ヶ月熟成させて作ると言うのも面白そう。

★「比内鶏」「きりたんぽ」「霊山」と秋田&福島ごっちゃ混ぜに検索を掛けていたら、「森のレストラン/ふぁーむ庵」なる店を発見。福島の名峰・霊山の麓で自然飼育した比内鶏を出しているレストランで、きりたんぽの名店・大館「昔のきりたんぽや」の店主から教えを受けたのだそうな。無論、霊山には是非登りたいのだけれど、そのついでにこの店に寄ってみるのもいいかな?とも思う。でもあの比内鶏の独特の味わいは、大館・比内地方の土壌に依存しているのだと言う話を聞いたことがあるのだけれど、もしそうなら全然違う場所に連れてきた比内鶏は、果たして美味しいものかどうか。土壌が違うと味が変わるというのは、「辛み大根」とか大阪・泉州名物「水茄子」なんか辺りは結構有名ですね。

・ふぁーむ庵
http://www.soma.or.jp/~ohashi/index.html

★最新防犯情報・マーキングとは?
http://allabout.co.jp/family/singlelife/closeup/CU20030429A/
記事を読んで早速マーキングを探してみたんですが、さっぱり見つからず。マーキングされているのも怖くて不気味ですが、全然されてないというのも何だか寂しいもので(爆笑)

★本当に「今更」ですが…インターネット万華鏡「xToy」をダウンロード。これ、確かに面白いかも。

・xToy
http://www.xemem.org/items/xToy.html

★GWの旅日記「十勝廃線探訪の旅」の写真を公開しました。枚数にして僅か33枚ですが、何となくでも構わないので、雰囲気だけでも掴んでいただければ幸いです。個人的な一番のお気に入りはと言えば、やはりタウシュベツ川橋梁の1枚目でしょうか。

・十勝廃線探訪の旅
http://homepage.mac.com/hyperdream/PhotoAlbum4.html

比内鶏とほたるいか

2003年5月12日
★昨日買った秋田「比内鶏カレー」を食す。が、あの比内鶏特有の美味さが正直全く感じられない。これじゃ折角の比内鶏を使う意味がないじゃないかと思うんですが。やはり比内鶏は大振りに切ったものを塩焼きにするのが一番かと。

★一方、富山「ほたるいかの素干」の方は実に美味しい。ほたるいかの桜煮の乾燥版のようなもので、肝の旨味がしっかりと出るのが嬉しいところ。一昨日買ってきた茨城・菊盛酒造「ピュア茨城」と合わせると、更にいい感じ。「ピュア茨城」は軽くて香りが高く、系統的には私の好みとは逆な筈なんですが、ちょっと飲んだ感じではなかなか悪くない。

★星々に手を伸ばす
http://lts.coco.co.jp/isana/review/view.cgi?search_id=20030410054043
「衛星軌道上で始めてレンダリングされた3DCG作品のお話」だそうです。いいですね、何となくロマンチックで。レンダリングされたCG作品がこれまたいい感じ。

★GWの旅日記、4/27, 28, 29 の3日分を一挙に公開。これで今回の北海道編は終了です。後の2日分、4/30&5/1は大阪編になりますが...暫くお待ちくださいね。(^^;;;

★急な所用にて東京まで出たんですが、1時間遅れを想定していたバスが30分早着したので (^^; 空いた時間を利用して有楽町へ。お目当てはというと、この付近のある各地の「アンテナショップ」の一巡り。

★最初は定番の沖縄物産「わした」へ。とある筋から、改装中のため仮店舗で暫定営業中との話を聞いていたんですが、既に元の店舗で営業を再開してました。無論まだ品揃えは「完備」ではなく、まだまだスカスカではありましたけど、肉類や野菜類などの取扱も既にあったので、本格的再開まではあと僅かかと。店内には5/16正式再開とありました。それにしても以前は随分と高い棚に酒類などが収められていたのに、今度の店舗では総じて低い棚ばかりで、正直品揃えは悪くなるのでは?と気にしているんですが…。

★続いて有楽町駅前の交通会館に移動し、1Fの「秋田はなまる館」を覗く。ほんの僅かのスペースに品揃えも寂しく、このショップで本当に秋田を代表しているつもりなんだろうか?と心配してしまいました。観光パンフレットなども殆ど置いておらず、正直余りやる気を感じないというか...。それでも折角来たんで「比内鶏カレー」「比内鶏クリームシチュー」「比内鶏のハンガリー煮」の3品を購入。

★隣の沖縄物産「かりゆし」は11時から営業なので、時間の都合で行けず。外から覗いた限りでは、スペースの割には雑貨が結構充実しているかも?という印象。

★同じく交通会館の今度はB1Fに降り、富山のアンテナショップ「いきいき富山館」へ。こちらも店舗のスペースが余り無いため、富山の極く一部の商品のみしか扱っていないのは致し方ないんですが、それでも開放的な造りと店員さんのやる気の違いが感じられて、意外と悪くない感じ。富山名産「鱒寿司」も日替わりで用意されるらしく、今日は名店「関の屋」のものだったようで。銘酒「三笑楽」もあったけれど、純米は無くて大吟醸だけだったのは少々残念かと。あと、店頭にあった「ケロリン桶」はA型(関東版)のみで、B型(関西版)の取り寄せが出来るかどうか訊ねてみたところ、仕入れの方に聞いていただけることになりました(笑) でも店員さん曰く「多分無理でしょう」とのこと。ま、無理だったら今度帰省した時に高松天満屋のLOFTで買うから別にいいんですが。(^^;

なお、ここでは「ほたるいかの素干」を購入。パッケージに「ライターであぶったら/んまいちゃ!」と書かれていることからも、旅先のちょっとしたつまみのような用途を想定しているのかと。

★1Fに戻り、定番の「北海道どさんこプラザ」へ。ここは何度も来ていて、商品の入替えが多いのが嬉しいところ。お気に入りの南茅部・白口浜の「とろろ昆布」「さざ波昆布」の他、苫小牧・三星「よいとまけ」を購入。ここまではいいのだけれど、「十勝赤ワインキャラメル」「函館塩ラーメンキャラメル」などというキワモノも買ってしまう(笑) 増毛の銘酒「国稀」の特別純米もあったけれど、今から所用では持ち歩く訳にいかず、断念する。

★最後は同じく定番の交通会館1F「むらからまちから館」へ。ここは来るたびにレイアウトが変わっているような気がしてなかなか目的のものが見つからないのだけれど、お気に入りの定番、愛知・半田の総本家田中屋「生せんべい」は健在。でも今回は都合で購入を断念。また次の機会にということで。店頭販売していた「柿の葉寿司」が美味しそうだったけれど、こちらも涙を飲んで断念。

★駆け込みでビックカメラ有楽町店の5Fだったかに上がり、新型iPodを手に取ってみる。30GBの方は従来機と少し違うかな?程度の印象だったけれど、15GB機はその薄さが際立っていて非常に魅力的。タッチセンサーコントロールは慣れないせいもあってちょっと戸惑うけれど、これはこれで悪くない。某茄子が出たら15GBのを買ってしまおうかな? (^^;?

ある週末の一日

2003年5月10日
★近くのローソンで「水曜どうでしょうDVD第2弾」 を予約購入。ここのローソン、もしかしたら「水どう」関連の商品を買ってるのって私だけじゃないかと思わなくもないぐらいの立地なのだけれど、店の外にきっちり「水曜どうでしょうDVD第2弾予約受付中」みたいな紙が貼られていて、これにはちょっとびっくり。もしかしたら全ローソンで同じものが貼り出されているのかも知れませんが、こんなところで「水どう」という文字を見掛けるだけでも私としては相当な驚きだったりします。DVDの引渡しは7/2とのこと。

★ひたちなか・SAZA coffeeに行き、4/12に予約購入しておいた「第27回コーヒー頒布会」の豆を受取ってきました。今回のコーヒーは「ワイルド・モカ」と私が好きな「ハワイ・コナ」の2つ。あと、将軍珈琲「インド・マイソール」があったので、そちらも100g購入。一緒に入れてくれた小紙片によれば、これまた私のお気に入りの「ゴルダ」が5/21発売開始とのこと。5/21と言えば、「水曜どうでしょう」写真集2の引渡し日じゃないか(違)

★常陸鴻巣の菊盛酒造へ。販売用仮店舗に行って見ると既に中味は空で、暫く工事中だった販売用店舗がほぼ完成したためそちらでの営業に切り替わっていた模様。取り置きをお願いしておいた特別純米酒「ピュア茨城」と、常陸野ネストビール「レッドライスエール」を購入。ネストの定番お気に入り「アンバーエール」「XH」も併せて購入。「ピュア茨城」は茨城県初の酒造好適米「ひたち錦」と新酵母「ひたち酵母」を組み合わせて作られた清酒の総称で、今年の春から販売開始になったばかりのもの。茨城県下30の酒蔵がそれぞれの独自の技術でそれぞれの「ピュア茨城」を作っているそうです。この酒米と酵母を試してみるのに私が選んだ第一弾が、ここ菊盛酒造という訳。一方「レッドライスエール」の方は古代黒米「朝紫」を原料にして大吟醸酵母で醸造した「日本風ビール」だそうで。夕食の時にこの「レッドライスエール」を飲んでみたんですが、モクモク手づくりファームの季節限定「こめ・むぎ合戦」ほど日本酒っぽさが無くて、良くも悪くもビールだなといった印象。

★昼食は金砂郷町のそば処「丸太小舎」へ。ここは本来蕎麦屋として知られていて、遠方から訪れる「蕎麦ファン」も多いらしいんですが、ここの欠点は蕎麦粉の保存に余り気を留めていないこと。新蕎麦から冬に掛けてはなかなかいい蕎麦を出してくれるんですが、春先から夏に掛けては蕎麦粉の劣化がそのまま蕎麦に出てしまうので、余り美味しくない。そんな訳で私が頼んだのは「納豆うどん」。少し前までは私も「関東のうどんなんて…」とかなりバカにしていましたが、それは東京周辺の安物うどんに騙されていただけのこと。私が慣れ親しんでいる讃岐のうどんとは少し違いますが、埼玉、群馬、栃木、茨城などの北関東のうどんも独特の文化を持っていて、注目に値するものだと思いますね。ここのうどんも地粉を使ったしっかりとした食べ応えで、これは嬉しい。「ざるうどん」のせずに「納豆うどん」にしたのは、この地ではうどんに納豆を入れて食べることが多いと聞いていたから。でも正直なところ納豆は無くても良かったかな?と。最近キムチの販売も始めたらしく、店内に試食品が置いてはあったんですが、これはまぁキムチ風浅漬けってことで。

★帰宅後、すぐに、「ハワイアン・コナ」を淹れてみる。ハワイだとアメリカンにしか淹れて貰えないこのコーヒーをヨーロピアンに淹れるのが面白かったり。いいですね、この味と香り。

コナの後はダージリン・ファーストフラッシュの飲み較べ。今は無きレピシエの初代テイスティングカップを使って「アリヤ」「ピュッタボン」「タルボ」「ノーストゥクバー」「ロヒーニ」の順にテイスティング。個人的には今年のアリヤは思ったほどでもないかなと。それよりもピュッタボンの爽やかさとタルボの豊かさにノックアウト。ロヒーニも茶樹が若いせいなのか非常にフレッシュ感があっていい感じ。

★お待たせしました…かどうか分かりませんが、GWの旅日記・1日目(2003/04/26)の執筆を済ませました。宜しければご覧ください。

たびにっき

2003年5月9日
★GW中の旅日記の執筆が遅々として進まず。私が旅日記を書く時は、パソコンの横に地図を置いて、エディタの背後にPhotoブラウザを配置して、Palmから取り込んだメモを参考にしつつ執筆を進めるんですが…なんというかその…ついつい地図や写真に見入ってしまうんですね。写真の方は「今回こんなことがあったよなぁ…」という回想で、地図の方は「今度はこの辺に行きたいなぁ」という妄想(笑) そうこうしているうちに、別の調べものを始めたりして、そんな訳で遅々として全然進まない(汗)

因みに今どの辺かと言うと、初日の宿にまだ着いてません(瀑) 全行程の1/6も済んでないという次第で...

★「真のモダンOSになるPalm OS 6」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0509/palm3.htm
こんなの読むと、Palm OS 5機を買う気が無くなるんですが(笑) でも、キーボード搭載のPalmはなるたけ早く入手ないと困るし...そうなると現行機種で安価で軽量なPalm OS 5機と言えば、禁を破って(笑)「CLIE TG-50」しか無いじゃないですか(苦笑) いや、それでも4万円は高過ぎるな。所詮は「繋ぎ」なんですから精々出せても2万円前後がいいところかと。しかし、PalmにせよMacにせよ、必要な時に過渡期の製品しか入手できないというのは本当にがっかりしますね。かと言ってPalmやMac以外の選択肢なんて無いに等しいし。

★少し前から思っていたことなんですが、無印良品の「凍頂烏龍茶」って以前に較べてかなり質が落ちてませんか? 少なくとも半年ほど前は「値段の割には悪くない」ぐらいのレベルだったと思うんですが、先日買ったものなど明らかに「安物」という印象が。せっかくお手軽にそこそこのものが手に入ると思っていたのに、この質ではねぇ。質にこだわるのなら専門店のを買いなさいと言われそうですが、確かに質はいいけれど、値段もかなりのものですから。たまに飲むだけならいいけれど、しょっちゅう飲むには金銭的負担が... (-.-;

光感受性

2003年5月8日
★今日は一日中、滅茶苦茶眠かったような(爆) 何ってこうも異様に蒸し暑いのがいけない。皆感じることは同じなのか、しごとばにて早々にエアコンのドライ運転がスタート。つい先日まで暖房掛けてたのにこの急変はなにごと?

★しごと中に目が疲れたんで、ちょっと外を眺めに。外を眺めると言っても別に外に出る訳じゃなくて、居室と同じ階の講堂脇にある休憩スペースに行って暫く外を見るだけなんですけどね。曇り後雨という天気予報にも係わらず一時的に晴れ間が広がっていて、強めの陽光に照らされた裏山の風景はまるで真夏のよう。こんないい天気なのに出掛けないのは間違ってるよなぁと思いつつ、ふと空を見上げたら・・・余りに眩しくて目を開けていられない(汗) なんぼ5月の陽光が一番強度が高く、しかもめだまの疲労があるとは言え、空を見上げて目が開けていられないというのはどうしたものかと。そんな訳で、「空が見上げられるようになるまで」暫くその場で粘ってみました(笑)

直後、暗めの廊下を通ると、今度は暗過ぎて何も見えない。(^^; 人間の眼のダイナミックレンジって意外と小さいんですねぇ。…と思ったんですが、ちょっとnetを検索してみたら、多くの脊椎動物の場合、低光量時に明暗を感じる薄明視(桿体)系と、高光量時に色識別を行う昼間視・色覚(錐体)系の2つがあって、光感受性が低い後者は高速応答が可能だけれど、高い光感受性を有する前者は応答速度が低いのだそうで。成る程、暗いところに入った時に眼が慣れるまでに時間が掛かるのは、こういう理由があったんですね。

★とあるmovie fileをダウンロードしてみたんですが、私のマシンだと640*480のmpeg4はコマ落ちしてロクに見られないことが判明。640*480のmpeg1や320*240のmpeg4ならそんなに問題じゃないんですが…やはりmpeg4を扱うにはPismo+Mac OS Xでは荷が重いんでしょうか。かと言って新しいマシンを買おうにも今のPowerBookじゃあと一息不満だし…。PowerBook 64、早く出てくれませんかねぇ?

★「ジャパン・ビア・フェスティバル2003」、参加検討中。ビアフェスティバルも初回のような勢いがなくて、どうもいつも同じブルワリーばかりで代り映えがしないのだけれど、博石館・ニーワヴァイスやハワイ・KONA Beer、大沼ビールIPAなどの貴重な品々があるから行こうかどうしようかと迷う訳で。前売り券の販売は5/25までだそうだから、それまでに意思決定しなければ。

・ジャパン・ビア・フェスティバル2003
http://www.beertaster.org/gjbf-top.html

★5/3, 5/2の日記、執筆完了。まだまだ先は長い... (xox;

Mac OS X 10.2.6

2003年5月7日
★しごとばへの行きがけに、スズランが咲いている場所を発見。その近くには芝桜も植えてあって、ちょっとした北海道気分。芝桜なんて全国何処にでもあるのだけれど、私にとっては滝ノ上や東藻琴の「山いちめんの芝桜」という印象が強くて。スズランも北海道なんかだとあちこちに咲いているけれど、あれって牛が食べると中毒するから、勝手に摘み放題しても怒られないんですよね。(^^;

★Mac OS X 10.2.6 Update登場。「向上した機能」の項目を見る限り、別に急いでアップデートする必要は無さそうかな?とは思ったんですが、どうやらIOPCCardFamily.kextとIOUSBFamily.kextがアップデートされているらしいんで早速インストールしておきました。USB関連ではカーネルパニックが起きたことはないのだけれど、PC card関連では結構起きてましたからね。特にAir H" cardが致命的だったので。

・Mac OS X 10.2.6 Update
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/WebObjects/TechInfo.woa/wa/showTIL?id=25448

★iTunes4に「選択項目をAACに変換」なる機能があることに気付く。をを、これを使えばわざわざCDをもう一度引っ張り出してくる必要は無いんですね。でもmp3→AACと変換してたんじゃ、音質的に余り宜しくないのではないかと思ったり思わなかったり。少なくともmp3-128kbpsをAAC-128kbpsに変換するのは(音質だけで言えば)恐らく意味がないから、その辺判っているものは録り直しだけれど、mp3-192kbpsのは取りあえず変換してみて、違和感を感じなければそれなりにOKかな?と。

★もう一つiTunes4の話。Music Storeなのだけれど、昨日はJazzやNew Ageを眺めていてなかなか悪くないなと思っていたんですが、私のもう一つの好みであるClassicを眺めてみるとなんだか凄い状況に。ご存知の通りClassicの場合は1曲が非常に長い時があるんですが、それがどうやって売られているのかと言うと、まぁ「楽章単位」というのは有る意味リーズナブルなんでこれはいいでしょう。でも長時間のバレエ音楽を「シーン毎に分断して」売るのはどうよ?って感じ。ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」や「春の祭典」なんて10以上に分割されてしまって、短いのだと1分にも満たない訳。いや短いという事実は問題ではなくて、いざ聴こうとした時に「元々1曲」の「続きの」ものが10以上に分割されてしまったのでは聴くに聴けないでしょうに。

★このところ、この日記を書く時だけに限ってSafariが落ちるようになったんですが、システムの設定が勝手に変更になったりしてないんですかね? 仕方ないんで今はCaminoで書いてるんですが...

★5/4分執筆完了。まだまだ先は長い...

iTunes Music Store

2003年5月6日
★本日20〜21時に到着する筈のヤマトの宅急便が来ない。わざわざ20時に帰って待っている時に限って来ない。電話で問い合わせてみると、今日は配達数が多くて大幅に遅れているのだとか。どうやら私同様、連休明けに荷物が到着するように送った人が沢山いたらしい。で、配達時刻の目処もつきませんとのことだったんですが、結局21時半には到着。到着と言っても4/30の朝に帯広のビジネスホテルから自分宛に送った衣類だけなんですけどね、中味は。(-.-;

★新しくなったiTunes 4で「ミュージックストア」を覗いてみる。一曲単位で$0.99のダウンロード販売は今のところUS限定のサービスなのだけれど、随分お得な感じがしますね。アルバム売りされると玉石混交というか抱き合わせ販売というか、極端な場合「一曲だけのために」アルバムを買わされるという馬鹿げたことも多いですし、そういうのが無くなるのは実に嬉しいところ。こうなるとアーティストの方も真剣にならざるを得ないでしょうし、音楽業界にとっては質的向上を図れるのではないかと。でもそう考えると「利権最優先」の日本では実現は無理なのかも。:p

なおこのMusic Store、検索や試聴だけなら日本からでも可能のようです。これがなかなか楽しかったり。

★連休中の旅日記、一生懸命書いてます(笑) 今週は平素の日記の量が減るかも。

帰ってきました

2003年5月5日
★6日間の旅+4日間の帰省から帰ってきました。不肖の息子を毎度暖かく迎え送ってくれる両親に改めて感謝。

★戻ってきてまずは iPod Software1.3/iTunes 4/QuickTime6.2のインストール。取り敢えずこれらのアップデータによりAACが使えるようになった訳で、今までmp3でエンコードした曲を改めてAACでエンコードし直すことで容量的な余裕が出来るのは嬉しいところ。新型のiPod2にも惹かれるけれど、暫くは旧型機で頑張りましょうか。

★続いてデジカメ写真をHDDに転送。データ用パーティションの空きが600MB余に対して、今回撮影分は約1.1GB。HDDの換装は急がないといけないかも。なお、総撮影枚数は1234枚でした。(^^;

★留守中に「軽自動車税納税通知書兼領収証書」なるものが。なんぼ取られるんかと思ってみてみたら7200円だそうで。ふむ、やはり軽自動車はランニングコスト的にはいいらしい。

源内

2003年5月4日
★さぬき市・志度のうどん屋「源内」へ行ってきました。私は「野菜天ざるうどん」大盛を頼んだんですが、天ぷらは全て揚げたてで、うどんの方もなかなか美味しい。価格的にはちょっと高めだけれど、満足度はなかなかのもの。野菜天もいいけれど、日祝限定の「穴子」もよさそうでしたね。あと個人的には「かしわうどん」は注目の一品。これ、「鶏肉の天ぷら」が載っているらしいんですね。鶏肉の天ぷらと言えば、大分や熊本辺り特有の「とり天」が有名だけれど、讃岐にもあったとは。この店独自で出しているのならまぁいいけれど、昔からの伝えられてきた品だったりしたらちょっとびっくりですからね。この辺については、今度夏に帰省した時にでも改めて調べ直してみようかと。

あと、この店では「うどん小話」なる小冊子を無料で配布していて、これがなかなか面白い。内容的にはちょっと偏っていなくもなくて、特に「釜揚げ至上主義」にはちょっと閉口するけれど、変な「うどんブーム」やら「うどん通」もどきのカタリよりは余程面白い。「醤油を掛けて食べるのは釜揚げに限る」という辺りなんかには結構納得してみたり。まぁ私の場合は釜揚げではなくて茹で上げのうどん玉に醤油を掛ける方が好きですが。この小冊子、Webでの連載を纏めたものらしいので、そちらの方も一見の価値はあるかと。

・源内
http://www.gennai.co.jp/index.html

★高松市内のとある甘味処で「ヨーグルトぜんざい」なるものを戴いてきました(笑) 蜜状の粒餡の上にヨーグルトを掛けたもので、これが意外と悪くないどころか結構美味しい。甘味処って余り入る機会がないんですが、これってどこにでもあるメニューなんですかね?
★ゆめタウン高松に入っている無印良品にて。キャッシャーのところに「綿のたね」なるものが置いてあって、興味津々で眺めていたら、どうぞご自由にお持ち帰りくださいとのこと。添付の紙片に拠ると、5月上旬の丁度今時分が種蒔きの適期。芽が出たら1本を除いて摘芽し、余り水をやらずに育てる。そうすると7〜8月に花が咲いて、9〜10月ぐらいに1枝辺り20個ぐらいのコットンボールが付くんだそうで。

★同じくゆめタウン内のレピシエ高松店にてダージリンファーストフラッシュを少々。今回購入したのは「スタインタール/Steinthal SFTGFOP1」50g/2600円と、7農園+1ブレンドのテイスティングセット(6g×8/1600円)の2つ。テイスティングセットの内訳は

・ピュッタボン/Puttabong, SFTGFOP1
・アリヤ/Arya, FTGFOP1
・オレンジバレー/Orange Valley, FTGFOP1
・ノーストゥクバー/North Tukvar, SFTGFOP1
・タルボ/Thurbo, FTGFOP1
・ヒルトン/Hilton, SFTGFOP1
・ロヒーニ/Rohini, FTGFOP1
・Darjeeling First Flush 2003(オリジナルブレンド)

と、馴染みの深い農園から初めて聞いた名前の農園まで様々。週末の昼下りにでものんびり飲み較べすることにしましょうか。

帰ってから早速「スタインタール」を試飲。力強い爽やかさが魅力で、なかなか好みかと。でもフローラル系のダージリンも個人的には好きだったりするんで、今度はピュッタボンのスペシャリティ辺りを狙ってみようかな?

くいだおれ

2003年5月2日
★せっかく高松まで帰ってきたのなら、高知まで出掛けて土佐くろしお鉄道「ごめん・なはり線」に加えて土佐電気軌道・ごめん〜はりまや橋間の完乗も…と思っていたんですが、何となく出掛ける気になれなくて。大体、「ごめん・なはり線」の下調べ(地形とか特産とか、そもそもダイヤそのものからして)を全くしてなかったんだから、乗る訳にもいかなかったんですけどね。子供の頃と違って、単純に鉄道を乗り潰せば嬉しい訳じゃないですから。(^^;

★そんな訳で今日は今回、札幌と堺で買ってきたお菓子をひたすら食べまくり。食したお菓子類の一覧はこんな感じ↓ こうやって列挙すると随分沢山に見えますが、殆どが最小単位の詰め合わせの上、両親と私の3人で食したので量的には大したことは無かったりします。

[堺の和菓子編]
・「大寺餅河合堂」大寺餅:5個入りの小パック。伊勢の赤福に似るが、更にあっさりしていて美味。
・「かん袋」くるみ餅:昨夜食べ残した「1人前分」の残存処理。一晩置くとはっきり味が落ちているのが分かりますね。まぁ私は店で食べたからいいんですが。
・「曽呂利」大鏡:2個だけばらで買ったものの残りの1個。白餡の軽い甘味がいい感じ。
・「丸市菓子舗」斗々屋饅頭(こし餡、ゆず餡):比較的日持ちがする饅頭なんですが、これも新しいうちにってことで。これは古くからある正統派饅頭と言った感じでしょうか。
・「本家 小嶋」芥子餅&ニッキ餅:店は小さいけれど、ここの芥子餅は逸品。
・「小島屋」けし餅&くず包み餅:店は「本家 小嶋」よりずっと大きく、知名度も高いというか、売出攻勢が上手いのかも知れませんが、個人的には味は「本家」の方が一枚上手を行っているように思えます。

★怒涛の和菓子の試食を終え、今度は洋菓子編へ(笑) 今回の目玉はロイズの新作「Aroma Chocolate」8種食べ較べ。幸い個別包装にかなり強力なジップロックが付いているんで、一片ずつ食べては仕舞いこむということが可能だったのは助かりました。8種類の内訳は次の通り:

「ホワイト」(カカオ分33%)
「マダガスカル」(カカオ分34%)
「アイボリー・ガーナ」(カカオ分37%)
「カレネロ」(カカオ分42%)
「エクアドル」(カカオ分48%)
「トリニダッド」(カカオ分59%)
「マラカイボ」(カカオ分66%)
「ガーナ・エクアドル」(カカオ分80%)

「中庸だ」と言われそうですが、個人的には「カレネロ」辺りがバランスが取れていて一番好みかも。

★六花亭の新作「サクサクカプチーノ 霜だたみ」はかなりのヒット作で、我が家でも大人気でした。あっさり感とサクサク感がお好みの方には、マルセイバターサンドよりも高評価を期待出来るかも。また今回買ってきた中での最高評価は、これまたロイズの新作「ドライフィグ」。大粒で柔らかい白無花果の自然な甘さが魅力ですね。日持ちもするようなので、今度買うときは1kgの缶入りかな?(笑)
★0:35に起床。念の為寒さ対策にジャンパーを持ち、堺魚市場へ向かう。洩れている明かりを頼りに中に入ると、既に結構な長さの行列が伸びている。行列の先には「本日最大の」お目当て、「天ぷら大吉」がある。この店は平日は1時から、土日祝は0時から営業という一風変わった店で、営業時間が特殊なだけではなく味もいいらしい。行列の長さよりも驚いたのは、この「大吉」以外にもこんな深夜から営業を始めている店が何軒もあったこと。特に「大吉」の斜向かいにある寿司屋はなかなか良さそうで、これは改めて朝食に来てみようかと思う。

1時になり、「大吉」営業開始。深夜の天麩羅屋では皆そんなに食べないだろうから客の回転は早いのではないかと踏んでいたのだけれども、一向に客が入れ替わる様子が無い。45分経過した頃になって漸く一組が出て行く。成る程、深夜だから天麩羅なぞ食べられないのではなく、深夜にも係わらず天麩羅を食べようとせん連中が集まっている訳だから、回転が遅くても道理なのだ。店の外のテーブルならばご案内出来ますと言われたけれど、せっかくなんで店内のカウンターが空くのを待つ。店内に入れた時にはもう2時を回っていた。

カウンターに座り、海老、ガッチョ、イカ、竹の子、たらの白子、さつま芋、南京の天麩羅と、あさりの味噌汁、白飯(中)を頼む。ガッチョというのは如何なるものか判らないのだが、見慣れないものはまず頼んでみるというのが私の行動パターンの基本である。しかし、残念ながらこれだけが品切れであった。程無く揚がってきた天麩羅はサクサクした歯触りで実に美味しい。天麩羅以上に絶品なのは、この店の名物でもある「あさりの味噌汁」で、これを食べずして「大吉」は語れないと言われるほど。あさりの殻は足元に捨てる流儀で、既に捨てられた殻が辺りに堆積し始めている。追加で、さより、穴子、鯨、山芋を頼むと今度はさよりが品切れ。入店後35分で食事を終え、〆て2000円也。価格対満足度は悪くない。

一旦ホテルで仮眠し、6時少し過ぎに再スタート。堺魚市場で先程気に掛かっていた寿司屋に入り、穴子、白えび、うなぎ、小あじを頼む。注意書きとして「アサリの殻は床に捨てないでください」と書いてあり、思わず苦笑する。先程気になったガッチョのことについて訊ねてみると、どうやら「ねずみごち」のことらしい。大阪近郊では泉佐野がメインの消費地で、堺では釣れるにはすぐ釣れるけれど、あまり食べないのだそうだ。

堺駅から至近の大浜公園と旧堺港を散策。公園内にある「日本一低い一等三角点のある山」蘇鉄山にも「登山」してみる。この大浜公園、明治から大正にかけては、公衆浴場や水族館、料理旅館街などを備えた一大海浜レジャー施設だったそうで、阪堺電気軌道の支線が大浜まで延びていたらしい。

・蘇鉄山
http://www.for-you.co.jp/sotetsu/sotetsu1.htm

再びホテルに戻り、今度は荷物を持ってチェックアウト。これから堺市内にある和菓子の老舗を6軒連続で回る予定である。千利休屋敷跡に立ち寄ってから、阪堺電気軌道・宿院駅を越えて更に5分程歩く。途中の交番に「飲酒運転追放店」なる居酒屋を模したポスターがあり、余りの面白さに思わず写真撮影。曰く「飲酒運転/鰰(はたはた)迷惑」「罰則強化/人生鮪(まっくろ)/罰金蛸(たこ)つく」「免許取消し/飲まなかっ鱈(たら)/後悔して鱒(ます)」「酒気帯び懲役一年搾り『飲酒運転 後の祭り』」「酒酔い懲役三年仕込み『飲酒運転 大後悔』」「痛恨の赤ワイン『飲酒運転サンジューマン』」「酒酔い懲役三年搾り『飲酒運転 一発取り消し』」「飲んだらのれん(暖簾)」…ほんま、大阪やなぁ...

最初の店「曽呂利」では銘菓「大鏡」を。早速開けて、一ついただいてみると、軽いけれども深い味わいの白餡が素晴らしい。2番手は阪堺線大小路駅近くの「丸市菓子舗」で、ここでは饅頭「斗々屋」と打ち菓子「利休古印」を購入。

阪堺線に沿って一駅戻る。一駅と言っても駅間距離は非常に短く、労せずして歩くことが出来る。再び宿院駅付近に戻り、一筋横道にある「本家 小嶋」へ。堺名物「芥子餅」で知られる店なのだが、その割には随分と小さな店である。名店、必ずしも大きからず、と言ったところか。「豆平糖」で知られる京都の名店・するがや祇園下里も何となく似通った佇まいがあったなと、ふとそう思う。店内には芥子餅の他に、白い粉を塗した餅があり、これは何かと訊ねると「ニッキ餅」とのこと。

宿院駅を挟んで斜向かいに、これまた「けし餅」の店があり、こちらは「小島屋」と言う。店舗の規模も大きく、恐らくは対外的に大々に売り出した成果なのだろう。2階には茶房もあるが、こちらは12時からの営業とのこと。この店にも「けし餅」の他に先程見た「ニッキ餅」に酷似した餅があり、訊ねてみるとニッキではなく葛で包んだ餅だそうだ。

阪堺線に沿って更に一駅南下し、寺地町の駅から徒歩数分の「大寺餅河合堂」で「大寺餅」を購入後、再び駅まで戻る。阪堺線の東側を少し歩くと、最後の店「かん袋」に到着。開店の10時を待ち兼ねて、周辺で待機していた人々が次々と店内に押し掛ける。大盛況である。大半は持ち帰りの人だが、店内で食べる人も少なからずいる。注文と引き換えに長さ30cm程の番号札を渡され、テーブルに着いて待っていると、程なく「くるみ餅」と「氷くるみ餅」が運ばれてくる。小さく纏めた餅に胡桃餡をたっぷり掛けた「くるみ餅」も美味だが、くるみ餅の上からかき氷を掛けた「氷くるみ餅」の方は、くるみ餡の甘さが適度に緩和されて実に爽やかである。個人的には氷を掛けた方が好みか。持ち帰り用には箱入りの他、ポット入り、壷入りもある。御遣い物として最も格好が付くのは勿論壷なのだが、高価で重いとあって、ポット入りが人気のようであった。

一気に南船場に出て、お気に入りのフレンチレストラン「エプヴァンタイユ」のカレー専門カフェを訪ねる。巣篭もり風カレー(リング状に型抜きしたライスの中にカレーを入れ、目玉焼きで蓋をしたもの)はマイルドな味わいではあったが、流石のエプヴァンタイユファンの私でも正直少々物足りない。もっと鮮烈で強烈なレシピでもカレーならば許されると思うのだ。それよりも食後にいただいた自家製プリンとコーヒーのセットの方が印象的であった。

なんばより高松行き高速バス「たかなんフットバス」にて帰省。乗車率は思いの外にいいようで、安くて便利な交通手段としてこれからも頑張って欲しいと思う。

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★札幌を早朝に出て、一気に関西空港に飛ぶ。大阪は生憎の雨。航空機が少々遅れた影響で、予定していた1035発のラピートβ60には乗れず、いきなり予定が崩れる。止む無く1050発空港急行なんば行きに乗車。堺、岸里玉出と乗り換えて南海汐見橋線の津守へ。本日の目的である大阪渡船巡りのスタートに決めた落合上渡船は、この津守駅から少しく歩いた場所にある。

・大阪渡船
http://www.city.osaka.jp/kensetsu/miryoku/tosen/toppage.htm

駅員の若い兄ちゃんに渡船場への道筋を聞くと、適当な方向を指差して「この向こうの浄水場の更に向こうになるんですが」と言う。まこと頼りない案内ではある。兄ちゃんに言われた方向に歩き出したが、どうやら全く違う方向だったらしい。なにわ筋から下水処理場の敷地を抜けると木津川に出て、少し左手に歩くと突然「落合下渡船」津守渡船場が現れる。落合下渡船は2番目の乗車を予定していたのだが、目の前に現れたのでは先に乗ってしまったほうがいい。岸壁間の距離は138mで、エンジンを噴かしたかと思うと、あっという間に対岸の小林渡船場に着岸する。

船を降りてすぐ目の前の道路を右折し、強くなってきた雨の中を傘を差しながら落合上渡船の渡船場に向かう。今度は迷うこともなく、落合上渡船・千島渡船場に到着。着いてみるとまたしても出航直前で、慌てて船に乗り込む。この落合上渡船、運航距離は100mと先程の落合下渡船よりも更に短い。

落合上渡船・津守渡船場より10分程歩くとなにわ筋に出る。北津守4丁目バス停より市バスに乗り、南津守バス停で下車。10分程歩き、千本松大橋の袂にある千本松渡船・津守渡船場に到着。ここでもまた出航直前で、何だか大急ぎばかりである。この付近まで来ると川幅も広くなり、運航距離は230mとなる。

千本松渡船・南恩加島渡船場の最寄バス停である千本松橋西詰に向かい、市バス76系統住之江公園行きに乗車。このバスは先程の渡船の位置に掛けられた千本松大橋を渡って対岸の津守側に渡るのだが、この橋は満潮時桁下33mの高さがあるため、その両端部に急勾配の2重ループが設けられている。車道の脇には歩行者・自転車用の歩道もあるのだが、晴天時無風の健康状態が良い時ならいざ知らず、この歩道を用いて橋を上下し、対岸に渡れというのは酷な話である。千本松大橋が完成した後もこの千本松渡船が現役でいられるのは、こういう理由に依るものらしい。

住之江公園でニュートラムに乗り換え、次の平林で降りる。駅前の道を木津川に向かってひたすら歩くと木津川渡船・平林渡船場に着く。他の7渡船が大阪市建設局の運営なのに対してこの木津川渡船だけは大阪港湾局の運営で、そのせいか昼間の運航間隔が40分近く空く閑散ダイヤなのだが、幸いすぐに出る便があるようだ。天候は回復に向かっており、40分程度なら待合室でぼんやり過ごすというのも悪くない話ではあるのだが。この付近は更に川幅が広く、岸壁間の距離は238mある。

木津川渡船より徒歩15分程で船町渡船・船町渡船場に着く。船着場に向かおうと堤防を越えると、文字通り目の前に対岸が見えている。船町渡船が繋ぐのは木津川運河の両岸なのだが、小規模な運河なので互いの距離が殆ど無いのだ。距離にして75m、小振りな船でも数台繋げればそれだけで対岸に渡れてしまいそうだ。距離が極めて近いため、船は対岸まで直線では進まず、ちょうど半円を描くような感じで運航する。小さな船がくるりと旋回する様は、見ているだけでも実に楽しい。大阪渡船を全部回るのは大変という向きも、この船町渡船だけは一度は訪れて欲しいと思う。

鶴町一丁目バス停よりバスに乗車し、2分程で終点・鶴町四丁目に到着。ここより徒歩5分程で千歳渡船・鶴町渡船場。真新しい千歳大橋を右上に見上げながら、渡船場で暫く船を待つ。今日の渡船巡りで船を待ったのはこれが初めてで、待ち時間を利用してザックカバーを外し、傘を畳んでおくことにする。この千歳渡船は大正内港の出口付近を渡るもので、運航距離371mと8渡船の中では二番目に長く、利用客も多いせいか乗船口も自動扉になっている。

なぜかルパン3世の人形が鎮座していた千歳渡船・北恩加島渡船場を離れ、10分ほど道なりに歩くと新千歳バス停に到着。待つほどもなく108系統なんば行きが来る。このバス、従来はここ新千歳までの運行だったのだが、千歳大橋の開通で、4月から対岸の鶴町四丁目まで延長されることになったばかり。

4分程乗って泉尾四丁目で下車。徒歩5分程度で甚兵衛渡船・泉尾渡船場へ到着。すぐ右手に巨大な尻無川の水門が見える。丁度近くの高校の下校時刻らしく自転車に乗った帰宅途中の高校生が多数いたが、皆無駄なふざけあいなどせず大人しく整列し、乗り降りも機敏である。渡船で一度に運べる人間や自転車の数は然程多くないので、次々にやってくる高校生に対応するために渡船は随時運航状態に入っている。ここの岸壁間距離も短く、僅か94mであった。

大阪渡船にはもう1つ、安治川を渡る天保山渡船(岸壁間400m)があるが、これには以前乗車済みなので今回は見送ることにする。福崎渡船場から正面に向かうと、JR貨物の臨港線の単線の線路を横切る。ここを左手に向かうと浪速貨物駅なのだが、最近は貨物列車の運転も余り無く、少々寂れているらしい。更に進むとバス通りに出て、福崎1丁目バス停が目の前に現れる。弁天町行きのバスに乗り、終点でなんば行きに乗り換える。乗り換えたバスに他の客は居ない。

安治川トンネル前バス停で下車。すぐ目の前に川底人道随道・安治川トンネルの入口がある。このトンネルも7渡船と同じく大阪市建設局の管理で、出来た頃は向かって右側の巨大な車両用エレベータも稼動していたそうだが、今は歩行者・自転車用のエレベータが稼動するのみ。エレベータは建設局の職員が操作するので、夏季(5/1〜10/31)は6:00〜23:00、冬季は6:00〜22:00までと運転時間が決まっているのだが、エレベータ脇にある階段を使えば24時間通行可能である。対岸に渡ると、思わぬ近さにJR大阪環状線・西九条駅があって少々驚く。

再び安治川トンネルを戻り、地下鉄中央線・九条駅からなんばに出て、法善寺横町の近くにあるクレープ・ガレット専門店「クレープリー・アルション」へ。小さいながらも洒落た雰囲気の店で、1Fが厨房、2Fと3Fが客席となっている。夜はコースメニューが主で、スープ、ガレット、クレープ、食後のお茶がセットになった2000円のコースを頼む。それぞれメニューの中から好みのものを選ぶことが出来るプリフィックススタイルで、せっかくの春なのだから春らしい組合せがいいかと思い、選んだのはスープが「アスパラガスのポタージュ」、ガレットは4月限定「アーティチョークのトマト煮と生ハムのガレット」、クレープはこれまた4月限定「いちごと木苺、ブルーベリーの”3種のベリーのクレープ”」で、お茶はウバを。軽いお酒としてシードルの辛口を頼むと、シードルボウルで供してくれる。アスパラガスのスープも良かったが、ガレットの出来が素晴らしく、特にアーティチョークとの取り合わせはなかなかのもの。クレープもその言葉の意味通り「縮緬のような」出来で素晴らしい。ただ、このクレープの持ち味を堪能するには、砂糖のみでシンプルに食べるメニュー「シュクレ」の方が良かったかも。かなり満足度の高い店ではあるのだが、店員に(余り上手くも無い)フランス語を無闇に連発されるとこちらの方が気恥ずかしく、その辺が少々難点かと思う。

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http://homepage.mac.com/hyperdream/PhotoAlbum5.html
★帯広駅前発800の高速バス「ポテトライナー」にて札幌へ。祝日の始発便ともあって帯広から札幌に日帰りで出掛けようという人で、バスはなかなかの盛況振り。十勝側の天候は晴れで、よく霧や雨に見舞われる日勝峠越えも視界良好。眼前に広がる雪に染まった日高の山々もはっきりと全容を現している。日勝峠を越えてすぐに沙流川の源流が現れるのは毎度のことながらちょっと驚きで、いずれまたこの川に沿ってゆっくりと辿ってみたいと思う。

日高町に入って天候は曇りに変わる。道の駅樹海ロード日高の前で運転手が交代し、引き続き国道274号線を走る。占冠村を掠めて穂別町に入ると、所々に「ホッピー」という看板が現れる。穂別町から発掘された古代生物「ホベツアラキリュウ」の愛称なのだが、まだ実物を見たことが無い。我ながら日高は手薄で、通過するばかりではなく、一度はきちんと訪れてみないといけないと思う。

JR石勝線の楓駅を左手に見ると間も無く道東自動車道・夕張ICに到着。ここからは高速道路経由なので特に見るべき点も無し。12時少し過ぎ、ほぼ定刻に札幌駅前ターミナル到着。旧札幌駅の敷地にJRタワーと大丸百貨店がこの春オープンし、駅の雰囲気も随分と変わったように思える。

バスを降り、まずは大丸に向かう。レストラン街にお気に入りの寿司屋「すし善」の支店が入ったとの情報を得ていたからである。ちょうど昼食時ともあって、レストラン街はかなりの混雑であったが、寿司は客単価が高いとの先入観があるのか、他の店ほどは混雑していない。品書きを見ると昼の定食は1000円からとなっており、すし善にしては破格の価格設定である。最高価格である東京店などは昼でも3500円からであるから、単純に価格比で言えば3.5倍ということか。ただ、この大丸店は客層を考えてカジュアルだが質は落とさないという方針で、事実セットメニューの内容も東京店は勿論、本店とも明らかに違うし、同列に扱うべきでは無いのだろう。とは言え、この大丸店でもお好みで握って貰えば質は同じな訳で、まずは初夏限定の2000円のセットを頼んで、お好みを追加することにする。左右の隣席の男性も同じようにお好みを追加していたが、何を頼むかで人となりが顕れるように思えるのだがどうだろうか。どのネタもすし善らしく素晴らしかったが、この店で初めて見た「元祖とろたっく」(トロと沢庵と大葉と山葵の巻物)と、捌きたてのホタテを塩で食べさせる趣向が印象に残った。最後の定番・山葵巻はもう少し辛みが欲しかったが。

JRタワーは所謂ショッピングタワーで、北海道の人ならともかく、観光客には余り有り難いとは思えないのだが、このタワーのトイレがなかなか面白いらしく、ちょっと覗いてみることにする。だが、6Fの子供用トイレがおもちゃ箱のようなカラフルなデザインである以外はさして面白いとは思えない。しかし、このタワーの「珍しいトイレ」の目玉は38階の展望室「T38」にある眺望トイレにあるのだそうだ。膝の高さまでガラス張りになっているトイレからは、札幌の北東側の眺めが一望出来るという次第で、またこれが恐らくは「逆も然り」という次第で、向かって左側の「完全開放」な位置は、好んで向かう人よりは無意識的に避けてしまう人の方が多かったように思う。札幌は生憎の曇り空でタワーからの眺望は余り良くなく、6Fのチケット売り場では液晶ディスプレイに展望室からの映像を映して「曇天で視界が開けませんが、それでも上りますか?」と一々確認していたぐらいだったため、恐らくは展望室も休日にしては入りが良くなかったのではないかと思うのだが、トイレ見物が主目的な私にはそんなことは全く関係無い。しかし、トイレ見物を目的に展望室への入場料900円を払うというのも、我ながらどうかと思う。

・JRタワー「T38」
http://www.jr-tower.com/t38/index.html

大通のロイズにてコーヒーで小休憩し、実家への土産を少々買う。新商品の「アロマチョコレート8種」「ドライフィグ」「ガレットブルトンヌ」に加えて「プチクルマロチョコ」と「フレーク」、それに「ピュアチョコレート」「バトンクッキー ヘーゼルカカオ」。考えてみればこれでも結構な数である。

中島公園近くのビジネスホテルにチェックインし、地下鉄で菊水に出て、比較的新しいマイクロブルワリー「クロスロードブルーイング」へ向かう。ここは2Fのパブで日替わり3種を飲むことが出来るのだが、1Fの売店では別のビールを売ると言う仕組みになっている。今日の日替わり3種は「アメリカンライトエール」「りんごの発泡酒」「小麦のダークエール」で、お試しセットで一通り貰う。が、どれも今一つ気に入らない。通常は出さないという1Fで売られている持ち帰り用ビールを無理にお願いして、下から持ってきて貰うことにしたのだが、ここで問題が発生。パブの常連らしい水商売系のケバい酔っ払いの女が、マスターが下に降りたかと思うと途端に因縁を付けて来た。無論無視したのだが、気分的にかなりのマイナスに響いたのは当然で、正直あのような客が常連にいる店など二度と行くまいと思う。持ってきて貰った2本のうち、「ダーク」はともかく「ジャーマンライトエール豊平峡の湯仕込み」はなかなかの出来だったというのに、残念なことである。店と言うのは店側の人となりも重要であるけれど、同時に「常連」と呼ばれる人間の質も問われるのだ。実際、YHなどでも「常連が蔓延っていて雰囲気が良くない」などの問題があったりするが、事態はこれと全く同じことである。もしそれでも敢えて行ってみたいとおっしゃる方がいらっしゃるのなら、私と同じように絡まれないのを願うばかりである。

ホテルに戻り早々に就寝。明日は地下鉄の始発で札幌駅に出て、新千歳空港から関西空港に飛ぶことになる。

★6時に宿を出て「熱気球体験乗車」へ。この体験乗車は毎年5月から10月に掛けて行っているもので、幸運なことに今年は今日からの営業となる。開催は気候条件に依存していて、特に強風には弱く、今日のような殆ど無風の状態は最適とのこと。四隅からロープで係留された気球は精々高さ20m程しか上がらないが、南は糠平湖から北はウペペサンケ山まで、思ったよりもかなりの視界が開ける。残念なことに石狩岳から北は山陰に隠れてちょっと見えないようだ。時々微風が吹くと、気球の着地点が大幅に変わるのは面白く、成程これでは強風の時には飛ばせないなと納得する。

今日の目的は丸一日掛けて糠平周辺に点在する旧国鉄士幌線の橋梁を一巡りすること。これらの橋梁は単なる鉄道の遺構という意味合いを越えて、その優美さから「ひがし大雪アーチ橋」として北海道遺産として登録されている程。NPOひがし大雪アーチ橋友の会から送っていただいたアーチ橋散策地図を片手に、まずは糠平より北にある橋梁を見ようと国道273号線を北上する。三の沢橋を越えて直ぐの駐車場に車を停めて見下ろすと、国道に隣接するように長さ40mの三の沢橋梁がある。橋梁そのものは立入禁止なので、駐車場脇から橋の袂を通って雪で埋まった沢の少し上に降り、そのまま糠平湖の方に少し歩いて、橋梁の全景を写真に収める。

・NPOひがし大雪アーチ橋友の会
http://www3.ocn.ne.jp/~arch/

続いて今回の旅の最大の目的であるタウシュベツ川橋梁に向かう。幌加発電所そばの丸山橋の先を右折して糠平三股林道を4km走るのだが、多少の落石はあったものの、無事に林道脇の駐車場に到着。車を停めてここから少し歩く。薄暗い林を抜けると、突然目の前にコンクリート橋が現れる。1937年建設、長さ130mのタウシュベツ川橋梁である。この橋は糠平湖の水位によって現れたり沈んだりするので幻の橋と呼ばれている。昨年10月に眺めた時は半分以上が隠れてしまっていたが、今回はその全景を見せており、想像以上に縦長の橋であることが分かる。それ以上に驚いたのは、この橋梁の幅の狭いことか。水位が低いとは言え、橋梁の下を流れるタウシュベツ川の流れは、雪解けの時期ともあってかなり速く、対岸に渡るには狭い橋の上を歩くしか方法は無い。何とか対岸に渡り、後方の東大雪の山々をバックに橋の全景を収めてみるが、どことなく物足りない。湖底まで降りて泥濘に足を取られ掛けながらの撮影もやってみたのだが、これもピンと来ない。成程、このタウシュベツ川橋梁が最も美しく見えるのは、半分程度湖に沈んで湖面にその姿を映している時なのだ。崩れかけた橋脚のコンクリートに、糠平湖を作る為に切られた木々の切り株が点在する干上がった湖底。美しくもあるが、同時に打ち捨てられた存在が発する無言の恨みの言葉が聞こえてくるかのようだった。

国道273号線に戻り、少し走って北海道開発局幌加除雪ステーションの駐車場に車を入れる。すぐ傍に幌加駅のプラットホーム跡とレールが見える。5分ほど歩くと第五音更川橋梁に出る。橋梁の直下は崖になっていて、とても下に降りることは出来ないが、幸い国道「滝ノ沢橋」から全景が眺められるらしい。幌加除雪ステーションから滝ノ沢橋までは至近なので、国道脇を歩いて行って見ることにする。長さ109mの長大アーチ橋で、考えてみるとこの橋ならば幌加付近を通過する時に今までに何度も見ていて記憶にも残っているのだが、こうしてじっくり見ると実に見事な橋である。お急ぎの向きもこの橋ぐらいは立ち止まってじっくり見て欲しいと思う。

長大橋梁では最北端にある十三の沢橋梁へ。国道から見えるのかと思い込んでいたのだが、廃線跡そのものが見えないのでは橋梁が見えよう筈も無い。反対側の山中には天狗の滝なるものがあると記されているのだが、こちらも判然としない。駐車場の傍には「13の沢林道」「13の沢1本沢支線/12の沢」「タウシュベツシンノスケ/3の沢連絡/13の沢左股」各林道入口というトーテムポールのような看板が出ていたので、取りあえずそちらに向かってみる。林道入口のすぐ近くで倒木があり、そちらは脇を何とか通り抜けたのだが、続いて出てきた緑風橋なる橋の先には、更に大規模な倒木と雪で埋もれた林道が見える。橋の手前で車を停め少しく歩いてみたのだが、廃線跡らしきものは見つからず、折しも雨が降り出したので探索を一度ここで打ち切ることにする。

三股まで北上して、ログハウスの小さな喫茶店「三股山荘」で昼食。ここは何度も横を通ったことがあるのだが、営業時間外が多くて、訪れたのは今回が初めて。「牧場のランチ」とか言う、ソーセージとジャガイモのセットを頼む。小洒落てはいるけれど量的には然程でもないプレートをいただきながら、アーチ橋の話を伺う。聞けば件の「十三の沢橋梁」は、例の林道を入って暫く進み、廃線跡と交差した地点から路盤を辿っていかないと行けないらしい。しかしまだ林道は車が通行可能な状態ではない筈だし、何より羆の多発時期なので、無理はしない方がいいですよ、とのこと。

国道脇の駐車場に車を停め、再び熊鈴を付けて13の沢林道へと向かう。8〜9分ほど歩いたところで廃線跡を発見し、そこを右折。駐車場から約12分で十三の沢橋梁に到着。橋梁そのものは立入禁止の柵で封じられているが、柵の脇からロープが垂れていて、そこから橋の袂まで降りられるらしい。幸いなことに雨も止んだため、沢まで降りてみることにする。長さ58mのこの橋梁、規模的には中程度ではあるものの、鬱蒼とした林の中に屹立する姿は、幽玄という表現が相応しい。

時に13時半、時間的な余裕があるので、幌加温泉に立ち寄る。ここには温泉宿が2軒あるが、今回は奥に位置する「湯元鹿の谷」にする。先客は3名ほどで、皆思い思いにのんびり寛いでいる。ここは3つの内湯と露天風呂で併せて4種類の異なった泉質を楽しめるのが特徴で、特に露天の硫黄泉はちょっと温めなのでなかなか出られない。かなりゆっくりと入っていたつもりだが、出てきた時には30分余しか経過していなかった。

糠平温泉街の外れにあるキャンプ場から糠平川橋梁を見学してから国道273号線に戻り、糠平大橋の少し先を左折して糠平ダムに向かう細い道路を上る。丁度国道トンネルの真上付近から正面遠方の山中に巨大な陸橋を発見。これが「中の沢陸橋」で、見事な橋だけれどこれは判り難い。

更に少しだけ南下し、鱒見トンネルの手前脇のスペースに車を停めて、トンネルの脇まで歩いていくと、上方に新線の「下の沢陸橋」(1955年建設、長さ47m)が、下方に旧線の「第二音更川陸橋」(1936年建設、長さ63m)が一度に見渡せる。翻って国道沿いにほんの少し北に移ると、今度は「第四音更川橋梁」(1936年建設、長さ91m)が林の中に見え隠れしている。長大橋梁を一度に3つも見られるとは、少々得をした気分である。

糠平発電所を過ぎ、泉翠橋を渡る際に右手に注目したのだが、最後の橋梁・第三音更川橋梁が見つからない。一旦引き返し、泉翠橋の袂に車を停めて歩いて戻ってみると、国道よりも低い位置に路盤が設置されていて、帯広方面への車線からは見えなくて当然だったらしい。泉翠橋の南側から廃線跡に、また更にそこから橋の下まで降りることが出来る。第三音更川橋梁付近は「泉翠峡」と呼ばれる渓谷で、文字通り緑色に染まった川面が切り立った渓谷の中をゆったりと流れていく様は、心に安らぎを与えてくれるようだ。
★3時に起き出して風呂に向かう。普段ならばこんな時刻に風呂に入るなど考えられもしないのだが、温泉旅館に泊まったが故の行動か。

5時半に再び起きて露天風呂へ。3時の時点と違って今度は日が上がっているんでデジカメでの撮影は容易だったのだけれど、気が付くとUVフィルタに2本のひびが。どうやら先程誤って落とした時に割れたらしい。とりあえず割れたのが安いUVだったのは幸いだが、次は札幌に行くまで防護フィルタ無しで過ごすのかと思う。

宿主が今日はどちらへ?と訊ねるので、旧白糠線の廃線探訪と答えると、わざわざJR白糠駅に電話を繋いでくれる。親切な人である。白糠駅の駅員氏も親切で、国道392号線沿いに車で走ればあちこちに廃線跡が見つかりますよ、と言う。特に縫別付近の橋梁と上茶路の駅跡は分かりやすいらしい。

音別、白糠の市街地を抜け、国道392号線に入る。暫くはほぼ直線の道路が続く。茶路の集落に入った頃だったか、道路の右側に低いコンクリート製の橋がぽつんと架かっているのに気付く。慌てて車を停めて近づいてみると、橋梁らしきものの前後には幅2m程度の土盛りが延々と続いている。間違いない、これは旧白糠線の廃線跡だ。橋梁に打ち付けられていた錆びて殆ど見えなくなってしまっている銘板には、辛うじて「眞加代川橋梁」という文字が読み取れる。昭和33年製の橋らしい。

国道と並行して至近の位置に廃線橋梁がある場所に差し掛かる。どうやらここが白糠駅の駅員氏情報による「縫別の橋梁」らしい。国道側の橋を渡った路肩に車を停め、土手から降りて廃線跡の橋を見に行く。橋上は特に立入禁止になっている訳でも無く、濁流と化している茶路川を越えて対岸に渡ることが出来る。元が鉄道橋だけあって当然のことのように手摺りなど設けられておらず、加えて橋脚には流木が大量に絡まっていたりして、さしたる高さでも無いのになかなかの迫力である。

上茶路青少年旅行村なる寂れた看板のすぐ近くに、レールらしきものを発見する。白糠駅の駅員氏から伺った「上茶路付近ではホームと線路が…」というのはこれであろう。道端に車を停め、廃線跡らしき路盤に沿って歩く。この付近は土盛りにはなっておらず、木々の切れ目がそれと知れるだけである。本来なら路盤の中央にレールが引かれているはずだが、レールが捩曲がっていることから見るに、本来撤去すべきレールを路盤脇に放置しただけのようだ。少し進むと、今度は異様に小さい曲率半径でレールが半弧を描いている箇所に遭遇する。この後すぐに全貌が判明したのだが、どうやらこれは上茶路駅跡の構内に敷かれた線路同士を輪になるように結び、そこにペダル駆動式の小型トロッコを走らせるという趣向に使われたものらしい。恐らくは隣接する上茶路青少年旅行村の付属施設として開業したものなのだろう。だが今はレールの間に雑草ならぬ雑木まで生えていて、到底トロッコを動かすことなど出来よう筈も無い。「施設」の真ん中には上茶路駅のホームがそのままの形で残されていた。白糠線の駅として捨てられ、はたまた「旅行村」の施設の一部として再び打ち捨てられた薄っぺらいコンクリートのホームは、恨み言を言うでも無く、空虚然として林相の中に溶け込んでいるように見える。錆びついたトロッコに足を掛けると、キィという思いの外に大きな音がした。

本別から道道658線に入り、幽仙峡を目指す。道道の終点はダートになっており、鋼鉄製のゲートが設けられている。このゲートは鹿害を防ぐ為のもので、鍵などは掛かっていないため、通行する時のみ開けて再び閉めておけばよい。ゲートを抜けるとその先はちょっとした悪路。スプリングを軋ませながら少し走ると林道の分岐点がある。ここから先は路盤状態が少し良くなり、林の中を幾つもの橋を越えていく爽やかな林道となる。が、所々に落石もあってなかなか予断を許さない。すぐ傍に数段にもなる砂防ダムが現れたりと、自然条件は決して甘くは無さそうだ。
    
先に進むと「幽仙峡2km」の看板が出てきて一安心したのも束の間、林道そのものがピンクのテープで封鎖されているのを発見。ご丁寧にもテープを2本使って封じてあり、この先には何人たりとも進むなということらしい。

元の道を本別まで戻り、足寄方面へ向かう。富士見台なる展望所を過ぎ、左手に足寄湖が現れると、道の駅足寄湖に到着。この湖は昭和30年に水力発電所建設の為に造られた人造湖で、高みにある道の駅から全貌を見下ろすことが出来る。道の駅そのものはチーズ工房になっており、オリジナルチーズの販売もある。喫茶も併設されているが、喫茶のメニューにはオリジナルチーズそのものを食べさせるものは無く、少々残念。代わりに足寄名産にもなっているラワンぶき加工品を用いた「ラワンぶきご飯」を頼んでみる。悪くも無いが件の「ラワンぶきご飯の素」を土産にしたいとまでは思わない。

芽登から道道88号本別留辺蕊線に入り、「芽登温泉」の看板に従って西喜登牛より左手の林道に入る。山中の一見宿である芽登温泉は想像していたよりも大きく、川に面した露天風呂は陽光を受けて暑いぐらいであった。露天は一応混浴なのだけれど、男性しか居ない。女性の内湯との間の通路には「のぞきは犯罪になります」との立看板がある。当然である。

芽登温泉より糠南川に沿って上流に向かう。糠南ダムを過ぎ、更に4.5km程先に進むと「巨岩の滝」なる看板がある。林道から滝までは僅か100mらしいのだが、「熊出没注意」の看板がいやに目に付く。こんなこともあろうとザックの奥に忍ばせておいた南部熊鈴を取り出してベルトに付け、軍手と帽子も準備して左手の林の中に進入する。林を抜け、崖の上から急斜面を伝って川面の高さまで降り、右手を振り向くと凄まじいまでの流量の滝がすぐ傍にある。巨岩と巨岩の間を擦り抜けるように、白濁した流れは常に留まるところを知らない。余りの迫力に我も忘れて写真を撮る。

糠南川林道を戻り、ダム手前の分岐点から芽登糠南林道に入る。急勾配ながらも走りやすい林道かと思われたがそれも最初のほんの数分のこと。見た目の凹凸は無さそうに見えるのだが実際にはかなり深い轍や凹凸が各所にあり、スプリングが軋み、車底が悲鳴を挙げる。数cmの積雪に刻まれた轍を慎重に抜けると、倒木や落石が続く泥濘地帯に入ったりする。こんな所でスタックしようものなら助けを呼ぶことも出来ず、否が応でも緊張感が高まる。距離にして3km程度ではあったが、およそ20分近く掛けて漸く踏破する。

ここより芽登川に沿う芽登川林道を走って道道468号線に出る。清水谷からは国道273号線を南下して萩ケ岡から右手に入り、亀のイラストを頼りにナイタイ高原温泉「亀の子荘」を目指す。秘湯かと思いきやロビーなど随分綺麗な感じで、ちょっとしたホテルのよう。入浴料は350円で、これまた随分と安い。隣接する亀の子山を見上げる露天風呂は心地よく、ここで泊まるのも一つの手であったかと今ごろ思う。

今日の宿泊先は「湯元館」という糠平温泉では最も歴史の古い旅館。だが、生憎なことにこの宿では土曜日以外は食事を出さない。温泉街には食堂はあるが日曜は定休であるし、すぐ傍のラーメン店も18時で閉店である。食料品が買えそうな店は小さな雑貨屋が2軒あるのみで、そこで菓子パンの類いを仕入れる。こんなことならば、すぐ近くのYHにすれば良かったと後悔したが、宿泊客が私一人ともあって、広い湯船や露天風呂を占有することが出来たのだけは唯一の利点であったかと思う。ただ、山間ともあって夜間の冷え込みはなかなか厳しく、露天風呂への途中は少々厳しかった。
★今日から4日間の予定で、北海道は十勝地方を旅しようと思う。行きたいポイントは幾つかピックアップはしているものの、最終的にどこに行くかは風任せ。…いつものことではあるが。

 羽田805発のJAS151便で帯広空港に降り立つ。空港でレンタカーを借り、小雨の中を出発。帯広には何度も来ているが、ここ帯広空港に降り立ったのは初めて。まずは通り慣れた国道236号線に向かう。その途中、右手に旧・国鉄広尾線の幸福駅を掠める。立ち寄りたい気もしたが、巨大な観光バスが停まっていて団体客がたむろしているので見送ることにする。

 道の駅なかさつないを過ぎ、斜め前方の道道111号中札内静内線に入る。道道の起点には「ピョウタンの滝」の案内が出ており、地元ではかなりメジャーな場所らしい。上札内を過ぎると道路案内は「ピョウタンの滝」だけになる。道路は札内川に沿ってどんどん上流に遡る。村営ピョウタン牧場を過ぎると程なく立派な橋と豪瀑が眼前に。山中の秘滝を想像していただけにちょっと拍子抜けではあるのだけれど、取り敢えず橋を渡り、広い駐車場に車を停める。辺りはキャンプ場にもなっており、立派なレストハウスもあって、成程これならばファミリー向けの散策などにも使えそうだ。

 かなり強くなってきた雨の中を滝の至近に設けられた展望台まで歩いてみる。展望台と言っても岩場から張り出した木製の台のようなもので、柵はついているものの足元は雨で滑りやすい。展望台の上から滝壷を覗き込んでみると、雨による増水もあって、上流から押し寄せてくる暗く澄んだ水が恐ろしいまでの勢いで落下している。が、この滝、どうにも形が不自然である。近くに立っていた案内板に拠れば、この滝は札内川に建設された小規模水力発電用ダムが建設の僅か1年半後に集中豪雨による大氾濫で完全に埋没してしまい、その跡がそのまま滝となったものらしい。よく見れば発電所の残骸や堰堤などが瀑布の中に見え隠れしていて、凄まじいまでの自然の力に改めて言葉を失ってしまう。

 札内川を更に数km遡り、札内川ダムを見学。季節柄と雨のせいで、私以外の見学者は誰もいない。氷が浮いた貯水湖はかなり大きく、これだけの水を堰き止めてもピョウタンの滝はあれだけの流量があるのだから、この札内川ダムが無ければ下流部の水害の可能性は如何ばかりかと思う。全国あちこちに不要なダムは数多くあるけれど、この札内川ダムのように存在が必須なものも確かにあるのだなと思う。

 道道111号線を戻り、上札内で左折。暫く走ると程なく岩内仙峡(いわないせんきょう)の案内板と古びたアーチが。駐車場とも空き地とも判然としない土地に車を停め、辺りの風景に全く合わない濃ピンク色の仙峡橋なる吊橋から岩内仙峡を眺める。

 次に目指すポイントは「伏美仙峡」で、伏美岳方面に向かうと程なく「↑雄馬別/ミズバショウ群生地」「→西伏美/伏美仙峡/伏美岳登山口」なる案内板が現れる。この水芭蕉群生地が芽室町指定天然記念物の「伏美湿原」で、残念なことに一般公開は明日4/27から5/15まで。僅か1日の違いで見られないのを実に残念に思っていたところ、ふと遠目になら柵の外からでも見られることに気付く。林間に群生する水芭蕉の緑と白のコントラストが不思議な感覚。

 続いて伏美仙峡へ。舗装道路から右手のダートに入って走ること暫し、伏美仙峡の案内板と駐車場と思しき広場には着いたのだけれど、どこが伏美仙峡なのか少々判りにくい。少しく迷った結果、広場の片隅から川に向かって少し降りる箇所を発見し、そこから木立越しに渓谷を眺める。が、眺望の方はそれほど開けている訳でもなく、小粒な景観といった印象か。広場の荒れ方からも、余り訪問者はいないように思われた。再び降り出した雨に急かされるように伏美仙峡を立ち去る。

 遅めの昼食のため帯広市内に戻り、長崎屋西帯広店向かいにある豚丼専門店「いっぴん」へ。「特盛り豚丼」を頼む。独特のタレで焼いた豚肉を載せた豚丼は十勝地方の名物で、帯広周辺には豚丼専門店が何軒かあるのだが、私はここ「いっぴん」のものが最も気に入っている。炭火で付け焼きされた豚肉は香ばしくジューシーで、タレの美味さと相まって至福の境地に誘ってくれる。

 国道38号線で豊頃へ向かい、豊頃大橋を渡る手前で道道911号・旅来豊頃線へ。このまま進めば、2年ほど前に訪れた旅来(たびこらい)、大津、長節湖などを再訪出来るのだけれど、今回はそちらに寄らず、茂岩集落を左折して十勝川の対岸に渡り、堤防の上に設けられた道路を少し進む。やがて右手の十勝川左岸に見えてきたのが、豊頃町指定文化財の「はるにれの木」 二本の木が一本化したというこの木は、全国的に知られている上に比較的来やすい場所にあるせいか、ごく普通の観光客もちらほら。ただこの時期では当然葉は全くついておらず、ただ枝ぶりを眺めるだけしか出来ないが。

 浦幌から道道56号・本別浦幌線を北上する。道すがら、幾つも幾つも「留真つるつる温泉」なる看板が目に付くが、どれも手書き風の素朴な雰囲気で悪い気はしない。キタキツネの親子を描いた「動物注意」の標識があり、道端には一面に蕗の薹が顔を覘かせている。留真の集落から道道947号・留真線に入り、5km程走ると、今日の最終目的地・留真温泉に到着。それはともかく、山深くに位置する温泉にしては随分と広い駐車場があり、土曜日というせいもあるのか、意外と日帰り利用客が多いように見受けられた。時刻にして16時半、まだ小雨が降っている。

 建屋に入り宿泊客である旨を伝えると、こちらの名を確認する前に二つ返事で案内に出てくれる。どうやら今日の宿泊客は少ないらしい。部屋に向かいがてら話を聞くと、ちょうど今日から今年の露天風呂の営業を開始したばかりらしい。加えてここ留真温泉には露天風呂は1つしかなく、その為、月・火・木・土曜は男性専用、水・金・日曜は女性専用になる。言うなれば今日だからこそ露天風呂に入れるのであって、これが昨日でも明日でも不可であった次第。そう思うと随分得した気になる。

 一浴の後、18時より夕食とのことなので一階に降りる。開店休業しているような土産物売り場を所在なく眺めているうちに、宿主が顔を出して、どうぞこちらへと言う。小さな食堂のテーブルに並ぶ膳はたった一人分。どうやら夕食を摂るのは私一人らしい。献立は有らずもがなの鮪と帆立の刺身に胡瓜の酢の物。羊肉の陶板焼や鶏肉の煮物に入っていたネマガリタケは北海道らしいけれど、鶏笹身のチーズ揚げや茶碗蒸しなどは特に新鮮味は無い。が、この中で確実に注目すべき品が一品。留真温泉名物と言っても良いだろう「トマトの空揚げ」がそれ。チーズを混ぜた衣で揚げた、空揚げと言うよりはフライなのだけれど、トマトの酸味と甘味が鮮烈で実に美味しい。昼食のメニューとしても頼むことが出来るようなので、日帰り入浴で済ませるつもりの人も単品で「トマトの空揚げ」を作ってもらえるかどうか、事前に確認しておくと良いかと思う。一度は試してみる価値のある逸品である。

 トイレに行くと当然のことながら水洗ではなく、所謂「簡易水洗トイレ」である。トイレ個室の扉が全開になっていて、内面にこのような掲示が貼られている。「このトイレは簡易水洗です。/(大)で使用される際にはその都度10〜15秒ほど水を流して下さい。/まとめて流そうとすると手遅れです。」:「その都度」と「手遅れ」がなかなか笑いを誘う。
★兵庫にある放射光実験施設「Spring-8」が明日一般公開するそうで、うちの研究室の後輩君が片道10時間車を飛ばして見学に行くんだそうです。10時間高速を飛ばして行くぐらいなら夜行高速バスの方がうんと楽だと思うんですが、カーマニアな彼にはそういう思考パターンは無いそうで。(^^; しかし一般公開、私も見てみたかったな。というか、このSpring-8に高校時代の旧友が勤めている筈なのだけれど、何で教えてくれなかったんだろう??? (^^;?

・Spring-8
http://www.spring8.or.jp/JAPANESE/

★あんまり面白かったんでここに記録:
http://www.sawadan.com/

★JALバーゲンフェア(2003年7月8日〜7月14日搭乗分)先行受付サービスの案内メールが。夏の北海道の分を予約しなくては!と思ったのだけれど、今年の夏はフェリーで行くから関係なかったんでした。(^^;

★明日から5/5までちょっと旅に出てきます。重量通信機器は持ち歩く予定が無いんで、その間のリアルタイムな日記執筆は多分ありません。ということで更新は多分5/6以降になるかと。

なお、今回の旅の主な目的はこんな感じ↓
[北海道編]
・幻の橋「タウシュベツ川橋梁」再訪&旧士幌線廃橋梁巡り
・多分秘湯の1つだと思う「留真温泉」宿泊
・札幌のマイクロブルワリー「クロスロード・ブルーイング」訪問
[大阪編]
・大阪渡船巡り
・堺港天麩羅「大吉」
・一等三角点のある日本一低い山「蘇鉄山」(三角点標高6.9m)登山
・堺和菓子老舗巡り

それでは10日後にまた。

かわらけつめい

2003年4月24日
★昨日の分の日記にも少しだけ書きましたが、今日の朝は少々宿酔い風味。EGBridge13だと「二日酔い」としか変換されないのは何故だろう? (^^;

で、昨日何を飲んだのかちょっと思い出してみました。ビールはサッポロの生ばかりだったようですが、大手メーカーのビールは良く分からんのです。日本酒は茨城・常陸太田の檜山酒造・大吟醸「光圀」、茨城・鴻巣の菊盛酒造・純米吟醸と、京都・伏見の玉の光・純米吟醸の3種類。ワインも4種類ぐらい飲んだのだけれど、これはまぁ小売店なら一本1000円前後の普及品レベルの味。あれ、ビールやワインはともかく、日本酒は全然「安酒」じゃないなぁ。となると、この宿酔いの原因は…ただの飲み過ぎ? (^^;;;

★そんな訳で朝食はあっさりと茶漬けなぞにしようかと。酒の後の飯としては「二葉」の「忠七めし」なんかが最高なのだけれど、あれを我流でごくお手軽にした…というか、どう転んでも「忠七めし」の足元にも及ばないので我流というのもおこがましいんですが…ともあれそういうのを結構気に入っていたりします。作り方はごく簡単で、まず丼に軽くよそった白飯に軽く炙った浅草海苔を載せ、河原決明(かわらけつめい)茶を掛ける。煎茶や焙じ茶では駄目で、必ず河原決明茶を使う。そして最後に山葵を載せて出来上がり。忘れてはいけないのが「浜納豆」で、これが無いとうまくない。と、ここまで考えたところで先日浜納豆を切らしてしまったことを思い出してしまったんで、本日は我流茶漬けの作成を断念。止む無く普通の煎茶茶漬けで我慢することになりました(泣) 浜納豆、早いところまた仕入れておかねば。

・割烹旅館 二葉
http://www.futaba.to/

ところでこの河原決明茶、青森・野辺地では「けつめい茶」、島根・津和野では「まめ茶」「ざら茶」という名で売られているのだけれど、鳥取では「はま茶」、兵庫・上郡では焙じたものを「円心茶」といい、特産品になっているそうで。ふむ、これはまた現地に行って確かめてみなければ。

★Palm Tungsten C、ついに発表されましたね。Tungsten WのキーボードがTungsten Tに付いてくれて、メインメモリが増えたマシンが出てくれたら即買いなのに...とずっと思っていたんですが、なんかもうものの見事に思った通りの製品になってくれました。いや、まさかメモリも64MBまで増えると思ってなかったし、WiFi built-inだし、オプショナルバッテリーの「Power To Go」もいい感じだし、正直「思った以上の」マシンかと。スペックを見ながら久し振りにどきどきしてしまいました。これ、日本語版出たら即買い決定。というか、早く日本語版出してください、Palm, Inc.さん!!!

・Palm Tungsten C
http://www.palm.com/products/handhelds/tungsten-c/

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